記録破りの大森林火災


加州火災.jpg

文字通り「対岸の火事」である。しかし、新聞報道から窺える範囲でもその規模に驚愕する。場所は米国カリフォルニア州で、熱波で乾燥しきった森林に落雷で端を発した火災は手に負えない規模に発展した。9月末までに消失した面積は4百万エーカーとある。


4百万エーカーと聞いてもピンと来ない。メートル法表示で16,200平方キロメートル、日本の都道府県別面積で北海道に次いで第2位の岩手県が15,200平方キロだからこれを遥かに超え、丁度広島県と兵庫県を合わせた面積が焼失したことになる。


引き続き延焼中で鎮火の兆しはないという。カリフォルニア州でも前代未聞の数字で、この一ヵ月半に森林火災で焼失した面積は昨年一年間の2倍を超えた。州知事は、「1932年から1999年の67年の間に焼失した面積をも超えたが、これが気候変動によるものとの証拠はなく、原因は全く判らない」と言う。


8月の米国西海岸は「ファイア・シーズン」とも呼ばれ森林火災が多発する。数限りない落雷は乾燥した森林を焦がし、煙のため空は不気味なオレンジ色を呈する。煙の臭いで息苦しさすら感じさせる。今年の8月には8,200回の火災が続発し、死者31名、焼失家屋8,400棟に達した。


今年の火災規模は人々を悲惨な生活を強い、健康を害する濃い煙による大気汚染で息苦しく、時には太陽が煙で遮られ全カリフォルニア州を数日間、薄暗くした日もあった。


カナダ大学の教授は、前述の州知事の見解と異なり、「火災原因の大部分は、それだけが全てではないが、人類が起こした温暖化から来ている。高温が大きな要素を占めており、気温の高い日が続く程、ファイア・シーズンは長くなる。今年は今までにない異例な年だった。森林火災を防ぐワクチンはない」と警告している。


出典・ガーディアン紙電子版(こちら英文)


カリフォルニアと言えば常夏の地で観光地、避暑地が多く点在している。殆ど雨が降らないことで有名である。オーストラリアの手がつけられなかった長期の森林火災は、突然の集中豪雨で鎮火したが、雨が期待出来ないカリフォルニアでは無理な話である。東海岸で多発するハリケーンの襲来もない。