驚きの喪中はがき




今まさに年賀状を作成中、驚きの喪中はがきを受け取った。故人の名で驚いたのではない。昨日に亡くなった人の喪中はがきが翌日の今日郵送されて来た、その時間的な問題である。


今日、12月9日に届けられた喪中はがきには、「実弟(名前入り)が12月8日73才で永眠しました」とある。差出人は私の古い友人で発送地は京都、私の家は滋賀県にある。はがきには確かに12月8日の消印が明瞭に押されている。日付の下に「12-18」とあるので、正午から18時の間に受け付けられた郵便物である。


葬儀は勿論のこと、通夜すら行われていない神業的な処理である。特に多くの人が賀状を出す時期であり、早い人は既に投函済のタイミングなので、喪中はがきは急を要するが故の投函だったに違いない。この知人は長い間、京都の府会議員を務めていた。党の要職にあった筈である。喪中はがきの文面も、印刷業者が用意した通り一遍の無味乾燥な文章ではない。それに加えて、自分の意見を加えた独自性のあるものである。


その職責にあった関係から、喪中はがきの宛先は多岐多量に亘るに違いない。宛先はパソコンの住所録からのものと推察されるが、その量の多さから、我々のジェット・プリンターで、コトコト打ち出しているようでは追い付かない。業者に依頼してレーザー・プリンターで一気呵成に印刷したものと思われる。そう思って見れば宛名の印刷跡はジェット・プリンターのような、しっとり濃い字体ではない。


いずれにせよ、取込みの多い遺族がやる仕事ではない。一切を業者に依頼したものに違いないが、それにしてもユーザーフレンドリーに溢れた姿勢がこの喪中はがき一枚から見てとれる。


通常舞い込む喪中はがきは、正月を過ぎると捨ててしまうが、今日受け取ったものは、通常ではあり得ないものとして、記念と話のタネのため、当分保管しておくことにする。