トランプ大統領は偏執狂



昨夜入電のNYタイムズとワシントンポストの電子版双方のトップニュースは、「トランプ氏異常な長電話で再集計圧力 大統領選、米紙が録音記録公開」(In extraordinary hour-long call, Trump pressures Georgia secretary of state to recalculate vote)だった。本日の毎日新聞も夕刊では滅多に取り上げない外電として出ている。


内容は、昨年のジョージア州大統領選挙でトランプ氏が11,799票差でバイデン氏に敗北した。その為、トランプ氏はジョージア州で選挙を管轄した共和党の州務長官に対し、「トランプには実際は11,800票の集計漏れがあったことを再調査して見つけ出せ」と電話で一時間以上に亘って迫ったと言う。ワシントンポストはその電話録音を入手し、その一部を報道した。


この州務長官は開票後にトランプ氏から再調査を命じられ、集計結果に間違いがなかったことを確認して報告しているので、今回の再々調査の要求には応じなかったと言う。


トランプ氏は今まで接戦して敗れた州の裁判所に選挙に不正があったとして相次いで訴訟を起こしているが、いずれもその証拠がなく、トランプ氏の根拠のない思い込みによるものと却下されている。同氏は今までも根拠のないことを発言し、メディアや市民団体から「真偽確認調査」をされてウソだと暴き出された例が多い。この辺り、「自分第一」の都合の良い姿勢によるもので、基本的には偏執狂ではないかと思われる。


今回の選挙で敗北を喰らった結果、この姿勢が益々昂じて来て病膏肓に入っている感がある。側近の交換を次々と更迭し、地盤の共和党からも愛想をつかせていて支持層を失っているとの報道がある。4年後の大統領選挙に共和党から推挙されない場合は離脱してトランプ党を作ると見る評論家もある。


トランプ氏の巧みな演説と口車で国民の半数近い支持を今回の選挙で得ており、それらの支持者は共和党に投票したのではなくトランプ氏に入れたと見る専門家もある。日本のある評論家は、「米国民の半数はトランプ氏の催眠術にかかっている」と評している。