貧者の一灯



大阪のコロナ感染者が全国でも突出している。このところ人口の多い東京を凌駕する日が続いている。昨日(4月20日)の感染者数は大阪1,153人、東京711人、全国で4,342人で、大阪だけで27%を占める異常さである。両都市とも本日、異常事態宣言を政府に要請する決定を行った。


感染者数は各自治体で検査件数、集計方法など調査基準が異なり同一条件下での発生数ではない。各自治体が独自の手法で公開した最終の公式数字である。また、各自治体の市町村別数字も速報される体制が整っていないので単純比較は難しい。


毎日報道されるのは都道府県別の数字だが、「大阪」と言えば大阪府の42市町村の総計だが、殆どの人が「大阪市」単独をイメージする。テレビ報道を見ても道頓堀とかJR大阪駅前の人出の光景で、そこからは高槻市など地方都市の状況は類推されない。


現実に公表される「大阪」の感染者数の大手は44%が大阪市で、第2位の堺市・東大阪市の各7%と大きな差がある。次いで高槻市・茨木市・岸和田市など各2%と極端に数値が堕ちる。かと言って人口過疎の市ではない。高層ビルが林立し住民の多い都会である。それだけに、夫々市立病院もあり済生会・徳洲会などの大病院もある。


その「大阪」が病床数逼迫で医療崩壊寸前にあると報道されているのは、大阪市内だけでなく全大阪府に存在する病床数のトータル数と推定されるが、対処しきれず我が滋賀県に応援を求めた。大阪は京都、兵庫、奈良に隣接しているが、それらを都に越して滋賀県に応援を求めるのは同県に大病院が多数存在していてコロナ感染者数が比較的少ないという表面上の数字比較から来たものに違いない。


その滋賀県も京阪神の通勤範囲にあるだけに、感染者数は決して少なくはない。県庁所在地の大津市に感染者数が多いのは他の府県と同じだが、長浜市や彦根市、東近江市など地方都市にもクラスター発生などで大津市と遜色のない患者を抱えている特徴がある。コロナの病床占有率だけで56%に達し決して余裕のある状態ではない。


しかし、大阪の要請に応えて一病院の受け入れと看護師2名の応援派遣を決めた。大阪から見れば焼石に水の感があるが、滋賀もいずれ隣接の京都や奈良から声をかけられた場合に備える必要がある。政府の元副大臣だった県知事としては文字通り「貧者の一灯」の決断だったに違いない。



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