新しいモノに飛びつくと損をする話



毎日新聞デジタルに「5Gスマホ買うのが早過ぎた」とガッカリさせられたユーザの声の特集とその解説が出ている。なかなか読ませる記事である。メーカーの凄いスマホとの派手な宣伝に乗せられて、初物は高いのを承知で飛びついて買ったが「料金が高いばかりで何も良いことはなかった」と悔しさで後悔している(詳細はこちら)。


理由は、メーカーは新製品のメリットを派手に宣伝する余り、5Gスマホが使えるサービスエリアが極めて狭く使える地域が限定されていることを説明しなかった、或いは説明を聞いてもユーザが聞き流したからと言われる。


私も似たような経験を持っている。インターネットが初期の頃は電話回線や低速仕様のISDNだった。応答速度は現在主流の光回線に比べるとイライラする程の遅さだったが、当時はそれが普通だった。この通信速度を各段に向上させる新技術としてNTTがADSL回線の普及を発表、そのためにパソコンメーカーもADSL対応の新製品が各種売り出した。


初物には慎重派の私も、日頃パソコンを多用していて通信速度向上を切望していたので、この時ばかりはキャンペーンに飛びついた。大手の電化製品量販店にはNTTの営業マンが出張してPRに力を入れている。ADSL対応のパソコン購入の意思を伝えたところ、私の家の電話番号を聞き出しADSL回線のサービスエリアにあることを確認してくれた。どのメーカーの新製品でも対応可能と言う。即座にパソコン売り場に移動して予め調べてあったNECの新製品とルーターを購入し、胸を躍らせて設定作業にかかったが、どうも接続具合がオカシイ。NECのヘルプデスクと何度も電話した結果、ADSLの回線が来ているか確認して欲しいとの助言を受けNTT大津支局に照会したら「オタクの地域はエリアに含まれていません」と意外な回答を得た。


幸い量販店に出張していた営業マンの名刺を貰っていたので支局と双方に何度も照会したがハカが行かない。そこでNTT大津支局に出向いて支局長宛の直訴状を投函し、「買ったばかりのパソコンと周辺機器を持参するので代金22万円を弁償せよ」と訴えた。


直接の返事はなかったが、NTTの回線工事を請け負う子会社の営業マンが突然やって来て、「ご町内に建設中のマンションに新たに光回線を導入するので、オタクまで延長工事を行っても良い。まだ2ヶ月先になるが工事費はサービスするので支局長宛直訴状を取り下げて欲しい」との懇願を受けた。


こんなことがあって、我が家の周辺の家庭は町内でも予定より早く光回線が設置されることになった。


メーカーの派手な宣伝にはウカツに乗らず、インフラの整備まで確認が必要である教訓となった。