コロナワクチン接種予約騒動



周囲にワクチン接種の予約で苦労した話をいろいろ聞かされた。話として聞けば面白い経験だが、ご本人達には真剣だったそうだ。


まず最初は、市から初めて対象の高齢者がいる家庭に接種案内が配布された当日。予約受付は市の中央部の市民運動場にある市民センターで行うとある。我が家からは車で10分かかる場所だが、当日は近くまで無料シャトルバスが巡回して来るらしい。私は暫く静観の構えだったが、気ぜわしいお向かいさんは早速予約電話をかけた。何度かけても話中で「後程おかけ下さい」との自動応答があり、都合10回以上はトライしたが結局つながらず、孫にインターネットで申し込んで貰ってやっと予約が取れたと言う。


この話を聞いた隣人は市へ予約するのを諦め、かかりつけ医に予約することにした。ところがこのかかりつけ医は毎日の来診の対応に忙しい。その時間を割いてワクチン予約日を設定したら応募者が大挙して押しかけ診療所内で待機する場所がない。止む無く、いつ降り出すか判らない不安定な天候の中を院外にテントを張って待合席を確保した。隣人は朝一番の午前8時30分から待ったが、予約が取れたのは正午前だったという。延々3時間以上待たされたそうだ。受付事務処理の不手際による非能率さから来たものらしい。


市の予約センターへの電話がつながらないと聞いた知人は、面白半分に電話をしてみたらナント一発でつながったと言う。元々同じ町内のかかりつけ医に予約する積りだったが、つながらなくても良い電話がつながったので止む無く予約した。目と鼻先にかりつけ診療所があるのに、車で市民センターに行くハメになったと言う。


私自身は定期検診でかかりつけの診療所に行った時、医師から気の向いた時に電話してくれたら良いと言われたので先日自宅から電話したら一発で予約が取れた。接種日は来週火曜日の6月8日である。かかりつけ医で3時間待たされたという隣人は「かかりつけ医により異なるこの違いは何か」とこぼしていた。


周囲にはそろそろ第一回目の接種が終わったと話す人が増えて来た。いずれもこれと言う副反応はないと言っている。




男の仕事、女の仕事



『乳飲み児を残して逃げたカミサンには恨みはないけれども、腹を空かして母乳が欲しいと泣き喚く我が子が不憫でならない。育児・家事の男女共同参画が叫ばれても、男の俺には乳をやることはどう頑張っても出来っこない。子守唄を歌って寝かすことくらいは俺でも出来る。決して上手くはないが、ここは一つ子守唄でも歌ってやろう』という現代の世相を予告したような昭和の歌謡曲があった。


アダムとイヴの男女を創造した神は、「お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に」行くよう家事まで任務を分担させたのである。原始時代に男が狩猟に出かけている間に、女達が泉のほとりに集まって洗濯をする光景が外国の洞窟に線画として残されている。女性は洗濯をしながらお喋りする習慣が原始の時代から始まっており、お喋りが女性の習性として受け継がれて来ているに違いない。森前東京五輪組織委員会会長が言い出した訳ではない。


ところが神が女性に分担させた仕事は、男性に比べて非常に過酷で差別が大きいとして差別解消の動きが高まったのは先進欧米諸外国でもほんのここ数十年の間である。男女平等に関しては1919年にILO(国際労働機関)が母性保護条約を採択したのを嚆矢としており、米国で女性に参政権が与えられたのはその翌年の1920年。昨年の2020年は丁度その100周年記念だった。今は男女格差を示す度合いをジェンダーギャップ指数として国別に毎年比較公表されている。日本は153ヶ国中121位と低位を占めているが、それでも男性の育児休暇取得など徐々に改善努力が払われている。


夫婦の家事分担.jpg

その関連で、育児休暇を所得した男性の報告が貴重なデータと共にプレジデント・オンラインに紹介された。「俺だって出来る」と意気込んだ家事の分担だが、やってみて女性の仕事が如何に負担が大きかったかが判ったという。上掲の画像は二人の役割分担を図示した判り易いデータだが、文字が小さ過ぎて読み辛い場合は、パソコンの「Ctrl」を押しながらマウスの中程のロールを回して図を拡大するか、(こちら)のレポートの最終ページを見ると良く判る。


このデータを見れば、家事・育児が如何に過酷で重労働なものかが良く判り、日頃尊大ぶっている男性のメンツ丸潰れの効果がある。これらは今迄全て女性が担って来た仕事だったが、問題はこれを如何に解消するかにある。




最も憂鬱な検査の日



昨日はかねて予告されていた大腸ファイバー検査を受けた。病院での検査の中で最もイヤな検査で今回が3回目。胃の切除手術で大量の輸血を受けて以降、術後の経過検診で一向に改善しない貧血症状の原因を探るためである。専門的に言えば、血液検査で血色素濃度が基準値の半分以下の状態が続いていて、担当の消化器内科部長も体内のどこかに異常な出血がないか原因を究明したいのが目的と言う。2週間前に胃摘出手術後初の胃カメラ検査を受けたが異常はなかった。


他の検査、例えばCTの造影剤撮影検査や胃カメラ検査で事前に絶食を要求されるものがあるが、殆どが当日の朝食や昼食に限られている。しかし大腸内視鏡検査の場合は検査前日から絶食、その日は指定の検査食で朝昼はお粥、夕食はコーンスープのみの流動食、間食として栄養補助食品と粉末ジュースが事前に支給される。その他の牛乳や味噌汁など日常生活食品は不可で僅かに水やお茶、スポーツドリンクは許される。大腸内に残渣が残り難い食べ物が指定されている。事前に看護師から説明を受けた時、ビールなどアルコールは腸内を消毒するために良いかと聞いたら、現下にNGと言われた。理由は言ってくれないので不満だった。


空腹を抱えて検査日を迎えるが、当日は勿論朝から完全絶食で、ここでこの検査で最もイヤな準備が待っている。ムーベンと言う大腸の壁を洗い流す整腸液2リットルを2時間かけてゆっくりと飲む、下剤効果を兼ねているので飲み始めてから1時間経つと頻繁に排便がある。今日の検査を受ける7人が窓際に座って同じ難行に取り組んでいるので各人の後ろに7ヶ所のトイレがあり、入れ替わり立ち代わりトイレに駆け込む。排便の都度ナースコールで看護師を呼んで濁りがなくなるまで確認して貰う。被験者も看護師も大変な作業である。


この苦行が3時間ほどで終わり、やっと順番に内視鏡室に呼ばれて検査を受ける。検査は30分程で終わり、私の場合は小さなポリーブが3個見付かった。本来ならついでに切除して貰うのだが、私の場合は血液をサラサラにする薬を日常服用しているので見送られた。


検査後、担当の消化器内科部長の説明を受けたところ、ポリーブは良性で切除する場合は入院が必要となる。今回の大腸ファイバー検査はポリーブ除去が目的でなく、大腸内の出血の有無を確認するためで、その点では問題なく、次回は2ヶ月先にCTの造影剤撮影で検査を続けることになった。なんだか執行猶予付きで釈放された検査日であった。