職場の中のお局(つぼね)さん



女性の社会進出、企業内での女性の管理職や役員への登用の動きが進む中で、女性社員の間にこんな役割を演じる人が出て来ている。人呼んで「お局(つぼね)さん」。女性がまだお茶汲みや机の拭き掃除に甘んじていた頃から女性陣の中でこんな人がいたらしい。男女雇用機会均等法の施行、女性の地位向上に連動して職場のウラで力が大きくなり企業内人事にも無視できない例も出ている。


その一例がPresident Onlineに「大卒の新人をたった1週間で退職に追い込んだあるお局職員」として紹介されている。話を進める前に(こちら)を一読頂きたい。職場の実態の具体例として良く説明されている。


この中でも「施設長や上司に訴えたが、彼らは見て見ぬふりでやりすごし、まったく改善されない職場も多かったという」と管理職の態度も紹介している。理由は人手不足がその原因の根底にあるようで、お局さんに辞められると職場が廻っていかない程の力があるらしい。


実は私も男性より女性社員の方が多い職場を任されたことがある。先輩管理職から引き継ぎ事項の中で耳打ちされたのだが、その時は注意を喚起するのでなくむしろ積極的に活用を勧められた。理由は女性が4人集まると派閥が2組出来る程一つにまとめるのは難しい。中には身体の健康問題のように男性が介入出来ない問題もある。女子陣のまとめ役として特定の課員を暗に指定してホットラインとして活用するのが良いと逆にお局さん活用論だった。


まるでスパイを養成するようでイヤだったので当初は無視していたが、結果的にはいつの間にか前任者を踏襲するようになった。但し、お茶汲みや男性課員の机拭き、灰皿清掃やコピー依頼など当時女性の仕事の一部とされていた雑用は一切廃止し、事務所内やトイレ清掃などは外部業者に委託して、女性間で要らぬ紛争を極力防止し、お局さんの力が強くならないなどの配慮を行った。


娘の話によれば彼女の勤めていた事務所でも強力なお局さんがいて、そのためにストレスを感じて辞めた女性もいたらしい。どんな職場でもお局さんはいるものである。