東京五輪招致時の誇張宣伝



今回のオリンピックの招致合戦で、時の日本の首相による「福島原発事故の事後処理は既に我々の管理下にある(アンダーコントロール)」と聞いた日本人でも驚いた誇張表現が東京に決定した大きな要素とされていること、それが壮大なウソだったことは世界に良く知られている。そのためか、流石にご当人は開会式に出ることに極まり悪さを感じてか欠席した。


東京招致の決定はそれだけではなかった。全国民は世界からの来訪を心から「お・も・て・な・し」すると表明したが、これは心ならずも想定外のコロナ菌の世界的大流行により、歓迎すべき来訪者の受入れ停止の措置で実現出来なかった。これは誰に責任を転嫁出来るものではない。文字通り天災だった。しかし、意図的に世界を欺いたのは他にもある。大会の実施時期である。


欧米での主要なスポーツ大会が春や秋に組まれていて、最大のスポンサーのテレビ界の影響力もあって五輪を7~8月に実施出来ることが条件付けられていたが、これを満足させるために「東京のこの時期は晴れる日が多く、温暖で、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と触れ込んだ。これは誰が言ったのかは判らないが、8年前の招致時の立候補ファイルには、そう記されていた。ところが現実は大きく異なる。


開催が東京に決まった後、カタールのドーハで行われた陸上世界大会で暑さのため、女子マラソンを深夜にスタートさせても故障者が続出、棄権者が半数近く出るなどのトラブルがあり、マラソンや競歩の開催場所を札幌に変更せざるを得なかった経緯がある。「温暖で理想的な気候」はウソだったことを認めた変更だったのである。


東京五輪が始まってみるとこの懸念が現実となった。毎日新聞朝刊には「酷暑五輪、“鉄人”も相次ぎ倒れ、招致時には“理想的気候”」の見出しが躍る。「未経験の過酷な環境に選手からは不満の声が上がる。男子テニス世界ランキング1位のジョコビッチ選手は“なぜ日中に試合をするのか理解できない”と嘆き、別のトップ選手も気温が下がる夕方の試合開催を要望する」。と伝えている。


折角の日本選手の奮闘によるメダルラッシュも「地元の酷暑に慣れた片手落ちの環境のお陰」と非難されれば、日本選手達の努力の甲斐もない。







ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント