現代版悪代官が自民党新幹事長



岸田自民党新総裁は早速党内の役員人事に着手、要職の幹事長には悪評高かった二階氏に代わり甘利明氏を起用する方針との速報が入った。甘利氏は72歳で経産大臣や経済再生担当大臣などを歴任。安倍前総理や麻生副総理らと近く、甘利氏を含めて3Aと称されている。今回の総裁選では岸田氏支持をいち早く表明し選挙対策本部の顧問として岸田氏を支援した。


私は甘利氏と言えば、金銭授受疑惑にまみれた常にカネに汚い議員との印象を持っている。特にTPP担当大臣時代、建設会社社長から大臣室で現金の入った桐箱の「とらやの羊羹」を受取りながら政治資金収支報告に記載していないことが文春砲で報じられ、逃げ切れずに辞職した。特命相辞任会見の際、疑惑について「調査を進め、然るべきタイミングで公表する機会を持たせて頂く」と述べたが結局は国民への説明は行われていないことがいつも印象として付いて回っている。その時は「越後屋、そちもワルよのう」と言った現代版悪代官とか、「甘利とは甘い利益の意」など世論から冷やかされた。


政治資金収支報告に記載の必要がない20万円以下の献金の多さに加えご本人自身の国民年金保険未納、労働保険未加入などが指摘され、経済大臣や内閣府特命大臣(経済財政政策)などを歴任しながらカネに細かい性格らしい。


にも関わらず、安倍・麻生氏からの信を受け、大臣辞任後も党内で自民党選対委員長、自民党税制調査会長など国民の目が届かない要職を経ている。


こんな現代版悪代官が、特定の立候補者に1億5千万円の支払いも可能な党幹事長になる。今後自民党から何人の河井案里が出て来るか見物でもある。


「然るべきタイミングで公表する機会を持たせて頂く」と述べた国民への説明責任も結局は果たさず、何も説明しない説明能力欠如の安倍・菅路線は引き続き自民党の得意技として引き継がれることになる。









食欲の秋、だが美味いものなし?


世界三大料理と称されるグルメがある。フランス料理・トルコ料理・中華料理を指すらしい。だが昨年秋に胃を切り取られた我が身にとっては寂しく響く。しかし、舌は健全なので口に入れれば美味いが以前のようにたらふく食べられた頃が懐かしい。


一方、「奈良に美味い物なし」との言葉があるように地方によっては食べ物の格差がある。私が仕事で英国に行った時、代理店の社長に「ベルギーで生まれて初めてムール貝のワイン蒸しを食べたが、その美味しさに驚嘆した。英国の隠れ名物料理は何か」と聞くと、「英国で食事の話はしないで欲しい。自慢出来るものは何もない。精々、貴方の好きなスコッチ・ウィスキーか紅茶を楽しんでくれ」と言われたことがある。


ドイツでも同じことを言われた。スコッチがモーゼル・ワインに代わっているだけである。そう言えば、ドイツはジャガイモとソーセージだけが自慢と言うが、私には早朝、ホテルの前にやって来た屋台で焼かれた焼きたてのパンの味は今でも忘れられない美味しさだった。それにデユッセルドルフのアルトシュタットでの自家製ビールの飲み歩きも。


我が国でも「美味い物なし」は何も奈良だけではないらしい。意外だったのは愛知もその仲間に入ると地元の人のブログで読んだことである。私には名古屋と言えば即、「キシメン」が思い浮かぶ程の好物だが、地元の人には意外と自慢にはならないらしい。他に私が名古屋で食べたもので羨ましいと思ったものに、「ひつまぶし」と何よりも「名古屋の手羽先」。甘辛く唐揚げされた絶品である。


ただ手羽先は簡単に食べられない、コツがあるのが難点と言えば難点だが、それを克服した時の達成感と味は何物にも代えられない。両手で手羽先を掴んで関節の部分を折って切り離す。身の多く付いている方をグルグル揉んで柔らかくしてから口に含んで一挙に引っ張るとスルリを柔らかい肉が口内に残り手許には骨が二本が残る。店の若いネイチャンが食べ方を説明したくれた、実験して見せてくれと頼むと「私は愛知の地方生まれで名古屋の産ではないのでうまく教えられない」と逃げられた。地元の人でもそれ程の高度な技術が必要な料理である。それだけに挑戦してうまく行った時の気持ちの良さは類がない。


それでも地元の人には自慢出来ない食べ物らしい。




後期高齢者になってからスマホ・デビュー



携帯電話のガラ携が2年先から使えなくなると発表され、長年使っていて不自由は全く感じないものの、契約しているソフトバンクのショップから早目にスマホに切り替えを繰り返し勧められ、この程シンプルスマホと言われるシルバー用の機種に切り替えた。切り替え手続きが終わってから、近く使えなくなるガラ携は3Gタイプで私が使っていたものは、以後も引続き使えると聞かされ、何か詐欺にあった気がした。


私はガラ携と平行して古いながらiPod Touch 第4世代も使っていて、スマホと同じ機能だったので尚更のことだったのである。但し、iPod の方は料金のかからない範囲のアプリに留まっていたのでインターネットやメールなどは出来ない。家に備え付けのパソコンを多用していた。


しかし、買ってしまったものは仕方がない。80歳をとっくに過ぎてから人並みにスマホを使い出した。パソコンはWindows以前のDOS-Vの時代から使っているのでもう30年以上になる。文字入力はキーボードでキーを見なくても出来るブラインドタッチだったので、スマホでの文字入力はカッタルク遅いが仕方がない。いずれにせよ電子機器である。大抵はパソコンの応用でこなせると思っていたが甘かった。


最大の難関はマニュアルが不親切で通り一遍の基礎編でしかない。その内容で機能豊富なスマホが使いこなせる訳はない。オンラインで電子マニュアルが用意されているが、肝心のスマホが記載通りの表示と合わないケースも良くある。特にスマホご自慢のLINEに至っては、マニュアルは皆無に近い。画面に表示される小さなアイコンやボタンにどんな機能があるか殆ど判らない。


その代わりに良くしたもので、ウェブ上の解説が極めて豊富である。特に動画による説明は説得力がある。ただ、一般に使い慣れたベテランによる指導のため説明速度が早く、年寄りには往々にして追いつけない。パソコン上の動画を一時停止しては手許のスマホの操作練習をするなど結構時間のかかる作業である。ながらスマホで歩きながら器用に操作している若い人達のレベルには到底追いつけるものではないと覚悟している。


パソコンではエクセルの各種関数やピボットテーブルなど結構高度なテクニックを駆使している一方、スマホではたどたどしく指で画面をなぞる落差の大きい使い方が暫く続くことになる。




犬の遠吠え談義



毎日新聞デジタルに「蓮舫x田村智子、野党共闘の女性リーダー熱闘対談」と題した記事を読んだ。テーマは「安倍支配下の総裁選を斬る!」との勇ましい特集である。蓮舫氏は立憲民主党代表代行、田村氏は共産党副委員長。自民党の総裁選というコップの中の騒ぎを外野席から見る気楽な立場での意見だけに責任のない自由な言いたい放題の対談である。それだけに、歯切れの良い元気な対談で面白かった。ただ、安倍・菅長政権の好きなような政治をさせた大きな理由が野党の弱体、劣化によると言われる本質が垣間見える。


会談の中にこんな話の展開がある。


『蓮舫 彼女は、経済政策で「ニューアベノミクス」と言うが、今必要なのは大本のアベノミクスの検証だ。(中略)日銀のあり方も含め、その政策全体をいったん整理、総括することだ。何の分析も点検もなく、安倍人気にあやかりたいというのでは危ういし脆(もろ)い。』


『蓮舫 (前略)特に、モリカケ桜、入管問題も含め公文書の開示は行革の原点だ。何があったかをはっきりさせることで再発防止できる。(民主政権当時)東日本大震災の際、(我々は)会議の議事録を取っていなかった。それを当時の野党自民党に厳しく批判された。我々はそれを猛省、すべてのメモを集め議事録を復元した。なのにそれを批判していた人たちが公文書の保存・開示に不熱心だ。』


等々、他にもあるが現政権を批判する以前に野党自身で検証し対処すべき問題で将に「天ツバ」の発言である。批判し攻撃するだけが野党の任務という誤った姿勢が出ている。


『田村 それにしてもこの総裁選、長すぎる。告示から投票まで12日間と衆院選並みだ。その間国会を開かない。自民党の自民党による自民党のための選挙期間だ。』


というのが現下の喫緊の問題の筈である。この対談を発表しているのは毎日新聞デジタルであるが、出典は週刊誌のサンデー毎日である(こちら)。外部に発表するには遜色のないメディアだろうが、それにしても大衆への伝播力が弱い。本来は街頭で肉声による世論への訴えをしたいところだが、今はコロナ禍でままならない。それなれば、SNS或いはオンラインによる、より広範囲に所信を展開し、国民による行動を促がす策も考えて欲しいところである。






自由な天地を求めて行き着いた先



中米カリブ海にハイチという国がある。陽気で明るい印象がある中南米ラテン諸国の殆どがスペイン語圏だが、ハイチの公用語はフランス語で近隣諸国とは異なった風土がある。我が国では女子テニスの大坂なおみ選手の父親の出身がハイチであることから俄かに知られる国となった。


場所はカリブ海最大の島、イスパニョーラ島の西半分を占め、東側のドミニカ共和国と隣接している。カリブ諸島の中では三番目に大きな国土を領有しているが、世界の中でも最貧国として知られ、輪をかけて今年7月には大統領が暗殺されて治安が極端に悪化し、追い打ちをかけるように8月にはマグニチュード7.2の大地震が発生、直後にハリケーン「グレース」の襲来を受け、国土は壊滅的な状態になった。


海外からの資金や物品の支援を受けているが、政治の腐敗で高官による浪費又は横領で無政府に近い状態となっている。生活が出来なくなった国民約12000人が大挙して本国を脱出、メキシコ経由で徒歩或いはバスを乗り継いで米国テキサス州に押し寄せ国境で難民申請を希望する長い列を作った。


米国はトランプ大統領の時には国籍の如何に関わらず不法入国として国境から追い返されたがバイデン大統領に替わってこの措置が緩和されたことも人々の一縷の希望となっている。国境から入った途端、人々の目の前に広がった光景は高層ビルや整備された道路、行き交う自動車など明るい自由な憧れの世界であった。


難民申請をした人々は、一旦収容所に入れられたが余りの人数の多さに収容しきれず、場所を移転して貰うと集められ、行先も告げられず飛行機に乗せられた。どこに向かうのか知らさられないまま航空機はテキサス州を離陸、送り届けられた先で胸を膨らませて降り立った時、目の前に広がった風景は誰もが見慣れた故国の首都ポルト・プランスだった。そこには、テキサスで見た自由の国の風景とは別世界の荒廃した姿が広がっていた。人々はその時に自国に強制送還させられ、住む家もない場所に放り出されたことを知ったのである。


人々の中には、2年前に難民として米国に入国許可され、小学校にも就学して英語に堪能になった少年がハイチ国籍というだけで送り返された人もいた。誰もが一様に、「バイデンもトランプ以下の人物」と叫んだのも無理はない。

出典:ワシントンポスト電子版







各分野で世界から遅れて行く日本



今日のプレジデント・オンラインに「“論文ランク1位は中国”ノーベル賞常連の日本が貧乏研究者ばかりになってしまった」と題した調査報告が出た。「科学技術立国」を標榜してきた日本にとっては衝撃的で、世界で注目される質の高い論文数のランキングで、中国が初めて米国を抜いて1位になる一方、1990年代後半には米英独に続いて4位だった日本は、昨年よりさらに1位落ち、インドより下の10位になったとの記事である。


他に同日の朝日新聞デジタルに、「大学の女性教員は26%、世界から遅れる日本」との記事もあった。教育界での男女格差を論じたものである。


今迄日本人は、いろんな分野で世界の主導的立場にありリードして来たとの自負があり、世界でも一時そのような評価を得ていた時もあった。私がリマに駐在していた時に乗ったタクシーの運転手が、「日本の技術は世界一流、政治は三流」と話してくれたことを今でも覚えている。職業に貴賤はなく差別する訳では決してないが、タクシーの運転手すらそんな意識を持っていた。彼の頭には、街中を行き交う乗用車に日本車が多いことが頭にあったようである。


車だけではない。家電やカメラなど広い分野で世界の先駆者だったが何時の間にか半導体や携帯電話の分野で韓国に追い抜かれ、白物家電など電化製品の殆どの分野で中国・韓国の後塵を拝しその差はどんどんひろがっている。


技術面だけではない。一時騒がれたOECDの「生徒の学習到達度PISA調査報告」で読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシーの分野でも年々日本は順位が後退し、今では殆ど韓国や台湾と同じグループ或いは先行すらされている項目もある。


世界的に嘲笑されているのは政界や経済界で低い女性の地位、言論の自由度など先進国で最低、一部のアフリカ・中近東の各国に埋もれた後進国並みである。


全ては政治の責任で、今でもG7先進7ヶ国のメンバーに居残っているが、いずれ韓国にその席を譲る時代が来るに違いない。各指標の面では既にその材料が揃っている。日米安全保障の面で辛うじて米国の後ろ盾を得られているが、米国にとっては日本も韓国も同じ位置なのである。




県内の100歳以上の高齢者は917人



今日は老人の日。滋賀県庁の発表では県内の100歳以上は917人で25年連続で増加、内男性115人・女性802人で女性が段違いに多い。昨年に比べて男性は9人、女性44人増え、男女間の人口は益々広がっている。


最高齢は110歳、次いで109歳でいずれも女性、明治生まれはこの2人だけとなり、男性では明治生まれは姿を消した。男性の最高齢者は107歳。


人口に占める65歳以上の高齢化率は26.6%で県全体の1/4を超えた。こちらも昨年より0.3ポイント増えている。


もっとミクロに目を転じると、我が自治会は元々守山市の中でも農家の多い地域だったが、世代交代で農地転用の新興住宅が急増し、今では在所と呼ばれる旧農家の世帯数の6倍以上の世帯が流れ込む比較的若い年齢層が多い構成となっている。世帯数としては守山市の中でも最低に近い小さな自治会で、65歳以上の人口は男31名、女43名、高齢者の占める割合は全体の10%となっている。


この内、70歳以上が老人会に属し、本来は今日の敬老の日には公民館に集まって自治会長主催の祝賀会を行うところ、コロナ禍の状況でもあり昨年に続いて中止、祝い品として紅白饅頭・赤飯・菓子類セット、商品券(2千円)が配布された。例年、敬老会が開催されれば、これに果物セット一籠が提供されていたが、本年も中止された。


近隣の自治会老人会では紅白饅頭と商品券だけで、我が自治会の祝い品は豪華だと羨ましがられているが、これも構成人員が少ない上に、他の自治会に比べて町費が高い精もある。









自民党総裁選討論会



日本記者クラブ主催の自民党総裁選討論会の様子を毎日新聞デジタル記事に挿入されている動画で見た。9分弱のダイジェスト版だったが、何だか久し振りの新鮮な印象を得た。夫々の候補者の政策・主張に対して論議が展開されたという議員としては当たり前の光景を見たからである。従来の主な討論として見慣れている国会や予算委員会での質問に対する回答のような通り一遍の脚本通りの展開ではない。


我々が見慣れているのは、閣僚や議員が自席の上においたメモを読みあげる、極端な場合は棒読みで自分の言葉でないやりとりだったからである。また、総裁選とはいうものの、多くの場合は派閥の力で既に根回し済の筋書き通りの茶番劇だった。質問に対して、はぐらかした対応でなく、当然のことながら自分の言葉で前を向いて意見を述べている姿を見て好印象を持った。討論会とは言いながらNHKの日曜討論会でも自分の言葉でなく用意した原稿を読む姿を見慣れているだけに、尚更の感があった。


ただ、討論の内容については不満が多い。喫緊のコロナ対策に具体性はなく、外務大臣を経験した人が二人もいるのに、外交問題については殆ど論議がなかった。如何に日頃「内向き」の党であることが判る。もう一つは安倍・菅内閣の残したモリカケ・「桜」問題の疑惑解明に向き合う姿勢が、野田候補以外は皆消極的で、当初は調査に前向きだった姿勢がいつの間にか口を閉ざす論調になっている。安倍元首相の影響力が自民党内では如何に大きいか驚かされると共に、それが総裁選で投票する議員・党員を動かす原動力は何かが不思議である。


毎日新聞の世論調査で誰が総裁になって欲しいかでは河野氏が43%、高市氏15%、岸田氏13%、野田氏6%。この結果通りとなると投票で過半数を取れる候補はなく決選投票となる。誰がなるにせよ、安倍政権の継承は止めて欲しい。菅内閣はこれで失敗した。政権が代わることは政策も変わり政府も国民もフレッシュな気持ちになるものである。





忘れたパスワードを見付ける方法



色んなサイトでパスワードの登録を要求される。多くの場合、他で登録したパスワードを使い廻ししないよう助言されるが、どのサイトでどんなパスワードを登録したか覚え切れるものではない。挙句の果ては、間違って投入してログイン出来ないことになる。


大概の場合、「パスワードを忘れた方はこちら」の案内の表示があり、先方から改めて通知を受ける道があるが、普通は機密保持のため郵送で知らせて来る方法が多い。今直ぐ必要な喫緊な場合には役に立たない。こんな場合に備えて私は自分用のパスワード一覧表をエクセルで作成してある。


ところが、そんな手間をかけなくても、自分のパスワードは自分のパソコンに保存され探し出す方法があることをあるサイトで偶然知った。これは知らなかった。確かににログインIDとパスワードは一旦記憶させると次回から自動的に投入されるが、パスワードだけは「・・・・・」で本人にも判らない表示形式になっている。これを時々再入力の要求が出る時があり、記録していなければ困るのである。


これを自分のパソコンから見付け出す方法を判り易く説明したのが下記のYouTubeである。


https://www.youtube.com/watch?v=lHkW_bItMeM


非常に参考になる情報であるが、動画だけに物覚えの悪くなった年寄りには手順が頭に残らない難点がある。その都度動画を止めて、別に開いたウィンドウで操作して行くしかない。これなら自分で作ったパスワード管理表の方が手っ取り早い時がある。


ただ、前記動画によるガイドはパソコンで登録したパスワードだけでなく、スマホのパスワード発見の説明もあるので応用範囲の広い情報である。この動画も削除される場合に備えて、手順を文書に起こして記録しようかなと思っている。











遂にパソコンがイカレタかな?



今迄、代々使い継いだモデルを含めて、ニッチモサッチも行かない現象が今使っているパソコンに初めて現れた。一昨日の夜のことである。いつものようにブログの原稿を完成させるため途中まで完成していて一時保管しておいた原稿を呼び出すため、Windows10 Edgeトップ画面のワードのアイコンをクリックすると突然画面一面が青色になり、「デバイスに問題が発生したため再起動する必要があります。エラー情報を収集しています。自動的に再起動します」のエラーメッセージが出た。


「自動的に再起動します」とあるので暫く待っていたがいつまで経っても再起動しない。画面には操作するアイコンは何もなく、マウスを左クリックしても右クリックしても何ら反応しない。やりたくはないが、電源ボタンを長押しして強制終了するしか手がない。止む無く強制終了させ5分ほど待って電源ボタンを押してスタートさせるとNECのロゴだけが出て、後はウンともスンとも言わない。セーフモードでスタートさせようとF2キーを押したが反応がなく取り付く島もない。


マズイことになった。明朝、NECのヘルプデスクに相談しようと思って再度強制終了しようとしたが、このところ、USBメモリーにデータバックアップもしていないのも思い出した。益々事態は悪くなる。


ここで気付いたのは、最近使い出したスマホである。スマホのインターネットから今回経験したエラーメッセージをキーワードにして検索するといくつかの修復ガイドが出た。その中で、F4キーを押して修復作業を始める手順がある。試みにF4キーを押すと見事にEdgeのスタート画面が出た。これが出るといろんな拠り所が辿れる。


夜遅くなったので、当日のブログはお休みとして翌朝、恐る恐るパソコンを立ち上げて、ネットのガイドに従って修復に努めた。いつものような早い反応はなかったが、時間をかけながらパソコンが動いて行くのが判る。


腫れ物に触るように操作を続けた。まだ正常な状態には戻っていないが、少しずつ回復している感触がある。いつものように使っている間に元に戻るのを期待して、暫くの間は気を使いながら操作することにする。





夕刊が廃止になる



今日の夕刊の配達員から夕刊と共に下記のチラシを受取った。

夕刊発行休止のお知らせ

 秋冷の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は毎日新聞に格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、毎日新聞は9月末日をもちまして当地区での夕刊発行を休止させていただき、10月からは月ぎめ購読料を朝刊のみで3,400円(消費税込み)に改定させていただくことになりました。

 インターネットの普及に伴い、パソコンやスマートフォンなどの端末から情報に接するようになったことに加え、共稼ぎの家庭や単身生活が増えたことにより人々のライフスタイルが多様化する中で、朝刊とは異なる角度から社会の出来事や文化、娯楽をお伝えしてきた夕刊としての役目に一区切りつけるという判断をいたしました。

 新たにお届けする朝刊は、前日の夕刊記事の一部も掲載された統合版となります。
また、ご愛読者の皆様には追加料金不要で全国の紙面をパソコンやスマートフォン、タブレット端末でご覧いただける「宅配購読者無料プラン」に追加料金不要で登録いただけます。このプランで沖縄県を除く全国46都道府県の地域版をはじめ、従来の夕刊についてもご覧いただくことができます。
(ご登録は「毎日新聞デジタル」【https://mainichi.jp】からとなります。ぜひこの機会にご利用下さい。

 今後も身近なニュースをより多く、世間のニュースをよりわかりやすくお届けする紙面作りに努力してまいります。読者の皆様には引き続きご愛読賜りますようお願い申し上げます。

令和3年9月吉日 毎日新聞社 毎日新聞販売所


かねがね、夕刊にはニュース性が乏しく新聞の機能である報道・論評のスペースが少ないので読むところがないと不満だったが、新聞社の方でも敢えて力が入っていなかったようである。毎日新聞の場合はネット配信で夕刊版もあったので(紙と同様読む部分が少ない)廃刊になっても特に不便はない。

敢えて言えば、カミサンは毎日楽しみにしている「数独」がなくなると不服顔だが、朝刊にもあるので特に問題はしていない。今迄夕刊が来るのは当たり前と思っていたが、滋賀県では2017年12月1日に野洲市・湖南市以東・以北の地域で廃止されている。今回の通知には「当地区での廃止」とあるだけでどの地域が該当するのか不明だが、文面から推察して「全国」で廃止と読める。

歴史の流れの転換点だろう。








20年前の米国同時多発テロ



世界を震撼とさせたアルカイダによる米国での同時多発テロでニューヨークの世界貿易センタービルにハイジャックされた航空機2機が突っ込んだ事件から昨日で20年が経った。


当時私は長年住み慣れた京都から現在の守山に移り住んだ翌年で、毎日夜遅くまでの残業から帰宅するのが午後10時半、一風呂浴びて夕食の卓に着くのが午後11時という生活だった。いつものように風呂から上がって、冷たい缶ビールを片手にテレビのニュースを見るためにスイッチを入れるといきなり画面に高層ビルの上部から激しい煙が噴き上げている光景が映し出された。その後ろからもう一機の航空機が右から左へ音もなく飛んで来て一瞬画面から消えたが、ほどなくUターンして手前の別のビルに突っ込んだ瞬間を目撃した。


この間、アナウンサーの声はなく、画像は音声を伴っていないライブの中継のため、妙な静けさの中での不気味で衝撃的な光景だった。ニュース・キャスターも一瞬どんな事件か判らなかったに違いない。やがてこれは映画の中継でなく現実の事件であることが、暫くしてから少しづつ付け加えられる報道で判って来た。


程なく、航空機は不測のエンジントラブルなどの偶発的事故でなく、乗っ取られた末の自爆行為によるものらしいとの説明が続き背筋が寒くなって食事が手に付かなかったことを覚えている。


当時、我が社を訪れていたアルゼンチン代理店の営業マンが帰国途中、航空機をニューヨークで乗り替えたが、事件の直前だったの影響はなく、ニュースで知ったのは帰着前の機内の中だった、事件後米国の空港は全て閉鎖されたので助かったと事後に連絡があった。


あれからもう20年経ったのである。






評判が悪い危険な女



安倍ガールズと呼ばれる女性議員達がいる。稲田朋美・高市早苗・丸川珠代・杉田水脈・豊田真由子等々、思想・信条が同じのため安倍前総理に特に目をかけられているというが、何かとお騒がせの話題を持っている点で共通している。安倍氏の人の目を見る能力の程が伺える。いずれも保守の中でも右寄り、高市早苗氏に関しては極右として知られ、安倍氏以上と恐れる評論家もある。


その高市氏が今回の自民総裁選に名乗りを上げた。安倍氏から全幅の支援を得たのが背中を押している。安倍氏の強力な支持があるということで、党内では高市氏の人物より、安倍氏の影響力を忖度して彼女を支援する動きが大きくなっている。


「首相就任後も靖国神社参拝を続ける」と安倍氏ですら自粛したことをシレッと公言しており、早速中国と韓国のメディアが「極右の危険な女」として嫌悪感を示し警戒されている。


私は今まで高市氏の数々の問題発言に対しては関心がなかったが、印象に残っているのは総務相時代、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法違反を理由に、「電波停止を命じる」と国会で繰り返し答弁したことで、これを聞いた米国務省の人権委員会のグループが真意を確かめるため来日しても面会しなかったことを覚えている。お陰で「人権報告書」に取り上げられて国会でも問題になった。


今回、総裁選に名乗り上げ安倍氏が支持を決めたことで一躍注目株になり、極右ネトウヨは元気づいて「天照大御神の再来」と大騒ぎして応援のコメントが沸き立っているという。高市氏は「ヒトラー礼賛」の本に推薦文を寄せたり、総裁選出馬表明の記者会見で過去の問題発言で世間から批判された例を挙げて現在の心境を問われると、「私に対し非常に色が付いていると見られているが、でもこれが私です。これまでのことを含めて、全てこれが私です」と開き直っている。記者団から「背筋が凍るような話で、この政治家の危険性を印象付ける」との評判を得ている。


政治が右傾化している中で、今回の総裁選でどれ位の支持が得られるか見ものだが、一方で選択的夫婦別姓問題やLGBT理解増進法案に背を向ける典型的な自民党守旧派のオヤジ姿勢のため女性層の支持が得られていない弱点がある。


総裁選の注目点はこんな所にもあるが、中国メディアのように「高市氏でさえなければ誰でも良い」というのが正直なところである。





市場価格の構成内容を知らない政界と官僚



昨日の毎日新聞デジタルの政治プレミアに、「“桜を見る会”説明がつかない安倍前首相の言い分」と題して、田村智子共産党議員の寄稿が出た。元々、「桜」問題を国会で取り上げ、その後の各メディアの後追い報道をもたらしたご本人と毎日新聞が、今の段階で改めて記事にするのは、自民党総裁選とその後の衆院選に専念してこの問題を風化させ国民の記憶から忘れ去られるのを防止するために違いない。


この記事の中で田村議員が、「安倍前首相は昨年12月25日の議院運営委員会で、費用を補塡したのは会場費だから公選法違反にはあたらないと主張した。最初からそういう考えのもとで費用補塡したというのではなく、“こう説明すれば違反にならない”と入れ知恵されたとしか考えられない。まるで捜査側と打ち合わせたかのような決着だった」という下りがある。


私が初めてテレビニュースで安倍首相のこの答弁を聞いた時、何と世間知らずの荒唐無稽な説明を平気な顔をしてするものだと思わず吹き出してしまった。案の定野党から「では宴会費の中で会場費を示す明細書を出せ」と言われても出さなかった。ホテル・オオクラも隠すのでなく出せなかったのである。


宴会費だけでなく市場に出ている商品価格は、材料費・加工に要する電力・ガスなどの光熱費、生産する労働者の人件費などの製造原価に営業部員や役員・管理部門の間接経費を加算したものに利益を上乗せして決定される。この明細を逐一列記して記録するメーカーや商店、飲食店はない。総原価と利益は記録されているが、自社がその商品でいくら儲けているかを公表する企業なんてない。


料亭で出される会席料理が、最初に出されるお通しや刺身、揚げ物、焼き物、箸洗いのお吸い物、最後の水菓子などが夫々いくらで、コース料理の合計がいくらになるかの明細を出す料亭はないのと同様である。精々、料理と酒などの飲料費の区分け位である。


安倍前首相だけでなく、「入れ知恵した」官僚か捜査側、指摘した田村議員自身も宴会経費の構成内容を知らなかった可能性がある。現に上述の論理で安倍前首相の無知な答弁に反駁した永田町や霞が関の野党・官僚はおらず、彼らも知らなかったみたいである。経済界や一般国民は苦笑して聞き流していたに違いない。






鰐は人間を喰うか



先に米国を襲ったハリケーン・アイダが南部メキシコ湾に面するルイジアナ州に上陸した時は歴史に残る大型のカトリーヌに匹敵する超弩級の大きさで、洪水による家屋流失が広範囲に亘り、被害を免れた地域でも2百万戸が今でも停電で修復されていない。上陸後は温帯低気圧になったが強い力を保持して北上、大都市ニューヨークでは過去にない大規模の雨により大洪水の被害を出した。ニュースの動画で見る地下鉄への階段を流れ落ちる水量はまるでナイアガラの滝を彷彿させる迫力だった。


日本でも大雨による河川の増水で氾濫危険水位に達すると、「危険ですから河川の増水を見に行かないで下さい」の警告が出る。日頃穏やかに流れる川が増水した時の光景は誰もが感嘆するもので、私も良く見に行った野次馬根性がある。


今回のハリケーン・アイダによる洪水の様子を見に行った男性が増水で流されて来た鰐に片腕を食い千切られる事件が起こった。家の外で大きな声がするので聞きつけた男性の妻が外に出てみると夫が大きな鰐に襲われていた。直ぐに夫のもとへ駆けつけ鰐を追い払って水の中から夫を引き上げ、家に救急箱を取りに入り応急処置を行ったが、男性は鰐に腕を引きちぎられてしまっており重傷だった。妻は夫を家の戸口に横たえ、小型のカヌーに乗り込んで保安官事務所に助けを求めに出たという。保安官と共に自宅に戻ってくると夫の姿が見当たらない。まだ近くにいた鰐が隙を見て男性を水の中に引きずり込んだらしく、保安官たちはボートを駆使して男性の捜索を行ったが、男性は未だに見つかっていない。


鰐は人間を襲って食べてしまうのか。かってフロリダで同じく腕を食い千切られた女性がいて鰐を捕獲し解剖したところ、腹の中から人間の腕が出て来た。遺体は池の中に沈んでいるのが発見されたことがある。腕を食い千切って食べてしまったと言うことは、鰐は人肉を喰うことの証明である。


今回、事故を調査した保安官は、「米国のメキシコ湾岸はハリケーンの常襲地帯であり、洪水の度に鰐だけでなく、ヒグマや毒蛇、獰猛なカエルが流れて来るので要注意」と警告している。


出典:ABCニュース電子版(こちら





次期首相は誰が良いか



共同通信社が「次の首相は誰が良いか」の世論調査を全国に亘って行い、「何を望むか」も併せてその結果を発表した。


菅義偉首相の退陣意向表明を受け、共同通信社が4、5両日に実施した全国緊急電話世論調査で、次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、河野太郎規制改革相が31.9%でトップだった。石破茂元幹事長26.6%、岸田文雄前政調会長18.8%が続いた。自民党議員7人を挙げた質問。4位以下は野田聖子幹事長代行4.4%、高市早苗前総務相4.0%、茂木敏充外相1.2%、下村博文政調会長0.6%の順となった。


自民党支持層で見ると河野氏が37.1%で、石破氏の23.3%、岸田氏20.7%を引き離した。


次の首相に何を最も望むか尋ねると「国民への説明能力」36.3%、「リーダーシップ」28.4%が多かった。


国民が一国の宰相を選べない制度の中で、こんな調査をして何の意味があるかとも思うが一方で、次期総理となる自民党総裁選挙で投票権を持つ議員や党員に対し国民の声を届ける何らかの手段となるのかも知れない。尤も、自己保身、自己中心で「見ざる、聞かざる、言わざる」を国民に対する基本的な姿勢としている議員達に伝わる期待はゼロに近いが、それでも総裁選挙の結果が出た時点で永田町と国民との乖離の状況を比較する絶好の資料となる。


「次期首相に何を望むか」の設問で、「日本をどのような方向に持って行くかの政策や展望」の一番大事な問題が回答に出ていないが、世論調査の質問項目にはなかったのかも知れない。代わりに「国民への説明能力」がトップに来ているのは、安倍・菅両首相が徹底して質問に答えない、説明しない姿勢に欲求不満が溜まっていた結果である。尤も、これを質問項目に入れて国民の意見を引き出す誘導尋問だったかも知れない。しかし、誰もが次期首相に期待する最大の要求である。


「民主主義の回復、堅持」や「国民の声を真面目に聞く」姿勢も是非回答に入れて欲しい課題でもあった。




号外の意義・効用



菅総理退陣発表に伴い久し振りに号外が発行されたらしい。インターネットが発達し、多くの人がスマホを持って外出中でも直ぐニュースが見られ、大都市ではビルの上部に設置された電光ニュースで瞬時に情報が伝達される時代になっても、現代の瓦版を彷彿させる号外の意義はどこにあるのか、一瞬考えさせられた。


情報伝達手段が豊富になった近代社会で、号外発行のための臨時に記事の作成・編集、予定外の輪転機の運転、出来上がった号外の主要駅前や繁華街での配布員の動員など、広告収入もなく購読料も取らない号外には私の気が付かない意義があるに違いない。


号外とは多くの場合、大都市で配布されるのが普通だが、私の場合、長く京都に住み、大阪に通学し、転勤先の東京にも10年を超える滞在経験がありながら、号外が配られる現場に居合わせた記憶はない。精々、友人知人が「号外が出たよ」と運良く貰って来たのを見せて貰った程度である。


号外とは速報性が売り物だが、貰った人は大概の場合一瞥しただけで鞄の中に捩じ込んだり路上に捨ててしまう。しかし、朝刊・夕刊などは一定期間後に縮小版が発売されて、歴史の記録として保存する手段があるが、号外に縮小版が発行されたとは寡聞にして知らない。重大事件の時だけ特別に発行されるものだけに、本来なら号外の方が縮小版を発行され保存されてしかるべきと思うが、冷たい扱いである。電光ニュースやスマホ・パソコンに登場するウェブニュースは手許に残らないだけに尚更である


テレビ番組の放映中、突然テロップで流れる速報ニュースを含め、迅速な情報伝達手段の多くがその場限りの掃き捨てという点で共通しているが、号外が出るということは、例え路上に捨てられるとしても内容は特別な別格の重大ニュースであるとの印象を与えるだけで意味がある。








                                                                   

止むを得ない菅首相退陣



菅首相が就任後一年で退陣する。夏冬含めてオリンピックを開催した年の首相は必ずその年に辞任するジンクス通りになった。従来の自民党の総裁・首相には少ない無派閥、非世襲、叩き上げの経歴が久し振りに日本の政体に新風を巻き起こす期待があったが、一方では大多数がその逆の育ちの良い議員で構成される自民党の中で如何に指導力が発揮出来るかが見ものでもあった。


政権スタート時に、悪逆非道の限りを尽くし日本から民主主義を放逐したような政治を生んだ安倍路線の継承を唱えたのにはガッカリした。むしろ長い官房長官の経験から、間違った方向に向かった路線を元に戻すとした方が国民に新鮮な期待を持たせたと思われたが、保身と利権・金権追及にまみれた長年の因習に慣れた自民議員の中では、それこそ保身のための選択だったかも知れない。事実、その後の動きは菅の顔をした安倍そのもので、日本の政界に新鮮な風を吹き込むことが出来なかった。


菅首相自身も弱点の目立つ性格だった。人事を好み権力を行使することに魅力を感じた面も伺える。就任後2週間で学術会議のメンバー候補6人を拒否したのがその一例である。短期間で全候補者を「俯瞰」し採用可否を決定出来る情報が得られる訳はない。秘書官の提案をそのまま決裁して人事権を行使出来る魅力を感じたのに違いない。従って、拒否理由を聞かれても説明出来ることが出来なかった訳である。


野中広務の回想録の中に、官房長官とは「政府のスポークスマンであり代弁者である。自分の意見は封印しなければならない」というのがあった。毎日二回の記者会見に多くの付箋がついた秘書官が作成した資料を読むだけで、自分の言葉で言えない。8年間も官房長官を続けた菅総理もこれに慣れ切って、「棒読み、極まり文句」主義が身に付いている。「説明不足や論争出来ない」のが資質となっていた。


現実に、首相としての所信演説もあったのかどうか、印象に残っていない。大きなビジョンがなく、国民の意見も聞こうとしない自己中心の宰相であった。







意外と知られていない外国の位置



アフガンの難民がドイツで受け入れられることになり、移住を希望する当の難民が、ドイツとは一体どこにあるのか知らない人が多いことが判ったと新聞報道にあった。オリンピックの入場行進で国旗を見て、その国がどこにあるのか改めて世界地図を見直す人もいたに違いない。国名は知っていても、その国が地球上のどこに位置しているのか難民でなくとも知らないことが多い。


私がペルーのリマに駐在していた時、仕事の関係で市内にある国立サンマルコス大学に行く機会があった。この大学はスペインがインカ帝国を滅ぼして侵略した数十年後に設立されたアメリカ大陸で一番古い大学として有名である。仕事を終えて退出する時、キャンパスにたむろしている学生達に私のスペイン語の訓練のため話しかけ、日本がどこにあるか紙に地図を書いて見て欲しいともちかけた。国連事務総長やノーベル文学賞受賞者を輩出した優秀な大学の6~7人のグループだったが、正解に近い答えを出したのは1人だけ。フィリピンとアベコベに理解していたのが2人で、他は全く知らなかった。


自分が住んでいる場所から遠いところにある国は、その国の名や歴史上の出来事などは知識として知っていても、実際にはどこに位置するかは知らないことが多い。別に世界の国々だけではない。私が京都から東京に転勤した時、東京採用の社員が近畿の府県が互いにどのように隣り合っているのか、三重と岐阜、奈良、福井がどこあるか知らないので驚いたことがある。しかし、これは東京人だけの無知ではない。関西の人間でも、茨城・群馬・栃木・埼玉がどう隣り合っているのか、その場所に住んだことがある人でなければ判らない。


航空機や鉄道網が発達し、その場所に旅行した人でも、地理的にどう位置した場所なのか、関心があって予め調べた人、事後に確認した人以外は全く頭に残っていないのが普通である。かく言う私も長い間、岩手と秋田の位置を逆に覚えていた。北海道に旅行した時に通過しただけでは知識として頭に残らないものである。自分の家の前の道にマンホールがどこにあるか判らないのと同様である。


その意味で世界地図・日本地図は長い間保有していても使い勝手がある。ただ、世界の国によっては呼称の変更などが頻繁に起こるのが困ったものである。





テレビ番組で多用される外国女性の「女言葉」



テレビが日本家庭に普及し始めた昔の話。我が家に初めてテレビが設置された時、亡くなった祖母がモニターの前で正座して画面に見入り、日本語ナレーションによる外国映画を見て、「アメリカの顔で日本語を喋っている」と不思議がっていた。その時代には存在しなかった「女言葉」が今ではヤケに蔓延していることが気になっていた。


「~だわ」「~のよ」など特別なアクセントによる日常会話では余り接したことがない話し方である。同じような違和感を覚えている人が他にも多く、女性の間でも感じている人がいることが最近の朝日新聞デジタルのオピニオン欄で見つけて意を強くした。海外の著名人のインタビューなどの翻訳で「女言葉」が出て来るたびに「私達は“そうは言ってないのでは?”とひっかかります」と言う。英語を日本語に翻訳したものだったが、「気に入っているわ」「12歳以来だわ」といった女言葉が多用されていたからとある。「すべて“です、ます”にすればいい」とファッション誌の女性編集長の意見もあった。


友人・知人同士の会話にでるような馴れ馴れしい話し方で、初体面同士、目上の人に対しても使われ益々違和感がある。


まだまだ不十分ながら日本人の国際感覚が浸透しつつある現代でも外国語による発信力が他のアジア諸国の中でも弱く、本日発表された世界の大学ランキングで200位以内に入ったのは東大の35位、京大の61位の2校だけ。中国の10校、韓国の6校、他にシンガポール国立大が21位、香港大学が30位に比べて劣っていて、選考基準の教育環境や研究成果と共に「国際性」の指標の遅れが大きく影響している。


このブログページで何度か取り上げたことがあるが、洋画のタイトルも翻訳することなく、原語をカタカナでそのまま表示する横着な傾向がある。殆どの映画の題名はカタカナである。以前のように「ここより永遠に」や「誰がために鐘が鳴る」などの名訳は見られない。


「~だわ」「~のよ」の「女言葉」も英語の貧しい翻訳技術・表現力の表れだろう。