テレビ番組で多用される外国女性の「女言葉」



テレビが日本家庭に普及し始めた昔の話。我が家に初めてテレビが設置された時、亡くなった祖母がモニターの前で正座して画面に見入り、日本語ナレーションによる外国映画を見て、「アメリカの顔で日本語を喋っている」と不思議がっていた。その時代には存在しなかった「女言葉」が今ではヤケに蔓延していることが気になっていた。


「~だわ」「~のよ」など特別なアクセントによる日常会話では余り接したことがない話し方である。同じような違和感を覚えている人が他にも多く、女性の間でも感じている人がいることが最近の朝日新聞デジタルのオピニオン欄で見つけて意を強くした。海外の著名人のインタビューなどの翻訳で「女言葉」が出て来るたびに「私達は“そうは言ってないのでは?”とひっかかります」と言う。英語を日本語に翻訳したものだったが、「気に入っているわ」「12歳以来だわ」といった女言葉が多用されていたからとある。「すべて“です、ます”にすればいい」とファッション誌の女性編集長の意見もあった。


友人・知人同士の会話にでるような馴れ馴れしい話し方で、初体面同士、目上の人に対しても使われ益々違和感がある。


まだまだ不十分ながら日本人の国際感覚が浸透しつつある現代でも外国語による発信力が他のアジア諸国の中でも弱く、本日発表された世界の大学ランキングで200位以内に入ったのは東大の35位、京大の61位の2校だけ。中国の10校、韓国の6校、他にシンガポール国立大が21位、香港大学が30位に比べて劣っていて、選考基準の教育環境や研究成果と共に「国際性」の指標の遅れが大きく影響している。


このブログページで何度か取り上げたことがあるが、洋画のタイトルも翻訳することなく、原語をカタカナでそのまま表示する横着な傾向がある。殆どの映画の題名はカタカナである。以前のように「ここより永遠に」や「誰がために鐘が鳴る」などの名訳は見られない。


「~だわ」「~のよ」の「女言葉」も英語の貧しい翻訳技術・表現力の表れだろう。