次期首相は誰が良いか



共同通信社が「次の首相は誰が良いか」の世論調査を全国に亘って行い、「何を望むか」も併せてその結果を発表した。


菅義偉首相の退陣意向表明を受け、共同通信社が4、5両日に実施した全国緊急電話世論調査で、次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、河野太郎規制改革相が31.9%でトップだった。石破茂元幹事長26.6%、岸田文雄前政調会長18.8%が続いた。自民党議員7人を挙げた質問。4位以下は野田聖子幹事長代行4.4%、高市早苗前総務相4.0%、茂木敏充外相1.2%、下村博文政調会長0.6%の順となった。


自民党支持層で見ると河野氏が37.1%で、石破氏の23.3%、岸田氏20.7%を引き離した。


次の首相に何を最も望むか尋ねると「国民への説明能力」36.3%、「リーダーシップ」28.4%が多かった。


国民が一国の宰相を選べない制度の中で、こんな調査をして何の意味があるかとも思うが一方で、次期総理となる自民党総裁選挙で投票権を持つ議員や党員に対し国民の声を届ける何らかの手段となるのかも知れない。尤も、自己保身、自己中心で「見ざる、聞かざる、言わざる」を国民に対する基本的な姿勢としている議員達に伝わる期待はゼロに近いが、それでも総裁選挙の結果が出た時点で永田町と国民との乖離の状況を比較する絶好の資料となる。


「次期首相に何を望むか」の設問で、「日本をどのような方向に持って行くかの政策や展望」の一番大事な問題が回答に出ていないが、世論調査の質問項目にはなかったのかも知れない。代わりに「国民への説明能力」がトップに来ているのは、安倍・菅両首相が徹底して質問に答えない、説明しない姿勢に欲求不満が溜まっていた結果である。尤も、これを質問項目に入れて国民の意見を引き出す誘導尋問だったかも知れない。しかし、誰もが次期首相に期待する最大の要求である。


「民主主義の回復、堅持」や「国民の声を真面目に聞く」姿勢も是非回答に入れて欲しい課題でもあった。