評判が悪い危険な女



安倍ガールズと呼ばれる女性議員達がいる。稲田朋美・高市早苗・丸川珠代・杉田水脈・豊田真由子等々、思想・信条が同じのため安倍前総理に特に目をかけられているというが、何かとお騒がせの話題を持っている点で共通している。安倍氏の人の目を見る能力の程が伺える。いずれも保守の中でも右寄り、高市早苗氏に関しては極右として知られ、安倍氏以上と恐れる評論家もある。


その高市氏が今回の自民総裁選に名乗りを上げた。安倍氏から全幅の支援を得たのが背中を押している。安倍氏の強力な支持があるということで、党内では高市氏の人物より、安倍氏の影響力を忖度して彼女を支援する動きが大きくなっている。


「首相就任後も靖国神社参拝を続ける」と安倍氏ですら自粛したことをシレッと公言しており、早速中国と韓国のメディアが「極右の危険な女」として嫌悪感を示し警戒されている。


私は今まで高市氏の数々の問題発言に対しては関心がなかったが、印象に残っているのは総務相時代、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した場合、放送法違反を理由に、「電波停止を命じる」と国会で繰り返し答弁したことで、これを聞いた米国務省の人権委員会のグループが真意を確かめるため来日しても面会しなかったことを覚えている。お陰で「人権報告書」に取り上げられて国会でも問題になった。


今回、総裁選に名乗り上げ安倍氏が支持を決めたことで一躍注目株になり、極右ネトウヨは元気づいて「天照大御神の再来」と大騒ぎして応援のコメントが沸き立っているという。高市氏は「ヒトラー礼賛」の本に推薦文を寄せたり、総裁選出馬表明の記者会見で過去の問題発言で世間から批判された例を挙げて現在の心境を問われると、「私に対し非常に色が付いていると見られているが、でもこれが私です。これまでのことを含めて、全てこれが私です」と開き直っている。記者団から「背筋が凍るような話で、この政治家の危険性を印象付ける」との評判を得ている。


政治が右傾化している中で、今回の総裁選でどれ位の支持が得られるか見ものだが、一方で選択的夫婦別姓問題やLGBT理解増進法案に背を向ける典型的な自民党守旧派のオヤジ姿勢のため女性層の支持が得られていない弱点がある。


総裁選の注目点はこんな所にもあるが、中国メディアのように「高市氏でさえなければ誰でも良い」というのが正直なところである。