各分野で世界から遅れて行く日本



今日のプレジデント・オンラインに「“論文ランク1位は中国”ノーベル賞常連の日本が貧乏研究者ばかりになってしまった」と題した調査報告が出た。「科学技術立国」を標榜してきた日本にとっては衝撃的で、世界で注目される質の高い論文数のランキングで、中国が初めて米国を抜いて1位になる一方、1990年代後半には米英独に続いて4位だった日本は、昨年よりさらに1位落ち、インドより下の10位になったとの記事である。


他に同日の朝日新聞デジタルに、「大学の女性教員は26%、世界から遅れる日本」との記事もあった。教育界での男女格差を論じたものである。


今迄日本人は、いろんな分野で世界の主導的立場にありリードして来たとの自負があり、世界でも一時そのような評価を得ていた時もあった。私がリマに駐在していた時に乗ったタクシーの運転手が、「日本の技術は世界一流、政治は三流」と話してくれたことを今でも覚えている。職業に貴賤はなく差別する訳では決してないが、タクシーの運転手すらそんな意識を持っていた。彼の頭には、街中を行き交う乗用車に日本車が多いことが頭にあったようである。


車だけではない。家電やカメラなど広い分野で世界の先駆者だったが何時の間にか半導体や携帯電話の分野で韓国に追い抜かれ、白物家電など電化製品の殆どの分野で中国・韓国の後塵を拝しその差はどんどんひろがっている。


技術面だけではない。一時騒がれたOECDの「生徒の学習到達度PISA調査報告」で読解力・数学的リテラシー・科学的リテラシーの分野でも年々日本は順位が後退し、今では殆ど韓国や台湾と同じグループ或いは先行すらされている項目もある。


世界的に嘲笑されているのは政界や経済界で低い女性の地位、言論の自由度など先進国で最低、一部のアフリカ・中近東の各国に埋もれた後進国並みである。


全ては政治の責任で、今でもG7先進7ヶ国のメンバーに居残っているが、いずれ韓国にその席を譲る時代が来るに違いない。各指標の面では既にその材料が揃っている。日米安全保障の面で辛うじて米国の後ろ盾を得られているが、米国にとっては日本も韓国も同じ位置なのである。