犬の遠吠え談義



毎日新聞デジタルに「蓮舫x田村智子、野党共闘の女性リーダー熱闘対談」と題した記事を読んだ。テーマは「安倍支配下の総裁選を斬る!」との勇ましい特集である。蓮舫氏は立憲民主党代表代行、田村氏は共産党副委員長。自民党の総裁選というコップの中の騒ぎを外野席から見る気楽な立場での意見だけに責任のない自由な言いたい放題の対談である。それだけに、歯切れの良い元気な対談で面白かった。ただ、安倍・菅長政権の好きなような政治をさせた大きな理由が野党の弱体、劣化によると言われる本質が垣間見える。


会談の中にこんな話の展開がある。


『蓮舫 彼女は、経済政策で「ニューアベノミクス」と言うが、今必要なのは大本のアベノミクスの検証だ。(中略)日銀のあり方も含め、その政策全体をいったん整理、総括することだ。何の分析も点検もなく、安倍人気にあやかりたいというのでは危ういし脆(もろ)い。』


『蓮舫 (前略)特に、モリカケ桜、入管問題も含め公文書の開示は行革の原点だ。何があったかをはっきりさせることで再発防止できる。(民主政権当時)東日本大震災の際、(我々は)会議の議事録を取っていなかった。それを当時の野党自民党に厳しく批判された。我々はそれを猛省、すべてのメモを集め議事録を復元した。なのにそれを批判していた人たちが公文書の保存・開示に不熱心だ。』


等々、他にもあるが現政権を批判する以前に野党自身で検証し対処すべき問題で将に「天ツバ」の発言である。批判し攻撃するだけが野党の任務という誤った姿勢が出ている。


『田村 それにしてもこの総裁選、長すぎる。告示から投票まで12日間と衆院選並みだ。その間国会を開かない。自民党の自民党による自民党のための選挙期間だ。』


というのが現下の喫緊の問題の筈である。この対談を発表しているのは毎日新聞デジタルであるが、出典は週刊誌のサンデー毎日である(こちら)。外部に発表するには遜色のないメディアだろうが、それにしても大衆への伝播力が弱い。本来は街頭で肉声による世論への訴えをしたいところだが、今はコロナ禍でままならない。それなれば、SNS或いはオンラインによる、より広範囲に所信を展開し、国民による行動を促がす策も考えて欲しいところである。