現代版悪代官が自民党新幹事長



岸田自民党新総裁は早速党内の役員人事に着手、要職の幹事長には悪評高かった二階氏に代わり甘利明氏を起用する方針との速報が入った。甘利氏は72歳で経産大臣や経済再生担当大臣などを歴任。安倍前総理や麻生副総理らと近く、甘利氏を含めて3Aと称されている。今回の総裁選では岸田氏支持をいち早く表明し選挙対策本部の顧問として岸田氏を支援した。


私は甘利氏と言えば、金銭授受疑惑にまみれた常にカネに汚い議員との印象を持っている。特にTPP担当大臣時代、建設会社社長から大臣室で現金の入った桐箱の「とらやの羊羹」を受取りながら政治資金収支報告に記載していないことが文春砲で報じられ、逃げ切れずに辞職した。特命相辞任会見の際、疑惑について「調査を進め、然るべきタイミングで公表する機会を持たせて頂く」と述べたが結局は国民への説明は行われていないことがいつも印象として付いて回っている。その時は「越後屋、そちもワルよのう」と言った現代版悪代官とか、「甘利とは甘い利益の意」など世論から冷やかされた。


政治資金収支報告に記載の必要がない20万円以下の献金の多さに加えご本人自身の国民年金保険未納、労働保険未加入などが指摘され、経済大臣や内閣府特命大臣(経済財政政策)などを歴任しながらカネに細かい性格らしい。


にも関わらず、安倍・麻生氏からの信を受け、大臣辞任後も党内で自民党選対委員長、自民党税制調査会長など国民の目が届かない要職を経ている。


こんな現代版悪代官が、特定の立候補者に1億5千万円の支払いも可能な党幹事長になる。今後自民党から何人の河井案里が出て来るか見物でもある。


「然るべきタイミングで公表する機会を持たせて頂く」と述べた国民への説明責任も結局は果たさず、何も説明しない説明能力欠如の安倍・菅路線は引き続き自民党の得意技として引き継がれることになる。