あれっ!判断するのはどっち?



甘利明氏の自民党幹事長指名が速報されたのが先月の9月30日、早速当日のこのブログページで「現代版悪代官が自民党幹事長」と題して同氏の過去の金銭不祥事を回想した。その中で、『特命相辞任会見の際、疑惑について「調査を進め、然るべきタイミングで公表する機会を持たせて頂く」と述べた』としながら、一寸も説明責任を果たさない人と決め付けている。


ところが、翌日の10月1日、幹事長就任記者会見でシレッと「説明責任は果たした」と述べたと聞き呆気に取られた。下記は毎日新聞の該当記事である。


自民党の甘利明幹事長は1日の就任記者会見で、自身と元秘書2人の金銭授受問題について、説明を尽くしたとの認識を示した。野党が求める国会招致に応じるかどうかについては「国会が決めることだ」と述べるにとどめた。

 会見で甘利氏は「お騒がせしたことをおわび申し上げる」と改めて陳謝。同時に、刑事告発を受けた東京地検特捜部が不起訴処分とした経緯を説明。「弁護士が調査し、記者会見で質問が出尽くすまで答えた。書面での質問にも答えた」と強調した。(共同)


この記事の中で、「弁護士が調査し、記者会見で質問が出尽くすまで答えた。書面での質問にも答えた」とあるのは何時の記者会見かについては触れていない。メディアもいつだったか俄かには確認出来なかったのかも知れない。


ただ、検察の不起訴処分決定が2016年5月だから、その後の弁護士による調査結果と記者会見が行われたのは遅くても2016年内と推定される。しかし、Wikipediaの「甘利明」の項でも「2021年現在も国民への説明は行われていない」とあるから、国民の誰もが説明責任を受けた覚えがないのである。


国民に対する説明責任が果たされたかどうかを判断するのはご本人でなく国民の筈である。その国民の誰もが納得していない以上、説明責任が果たされたとは言えない。ご本人が判断する筋合いは何もない。


自分で説明責任を果たすと言っていながら、自分で一方的に判断してしまうのは安倍政権時代からの官邸のやり方である。国会で虚偽答弁を118回も繰り返して「国会で十分質問に答えた」と勝手に強引に問題に蓋をしてしまった例など沢山の実例がある。


野党はそれで納得してしまうのは困る。国民の支持が得られない一因がこんなところにもある。