辻元清美氏落選に見る立憲民主党の限界



立憲民主党副代表の辻元清美氏が、ご本人も想定外の衆院選小選挙区で落選、比例代表にも入れず失職した。強敵は本人談では「ローカルな党で眼中になかった」日本維新の会。選挙戦に突入した時は、自身の選挙区でのぶっちぎりの優勢という評価に、全国区の知名度を利用して全国を飛び回り、地元には力を入れていなかった。過去7選という実績もある。


辻元氏はその派手な活動から逸話には事欠かないが、小泉首相の時に予算委員会で「ソーリ、ソーリ」と12回連呼したことが良く知られている。その後、秘書の給与詐取容疑で逮捕され、議員を辞職する際に「国会でもっともっと質問したいんです」と泣いた場面を良く覚えている。私個人的にはこの時の印象が強く、ご本人の議員としての限界を感じた。


野党議員の活動とは時の政権を追及するのが本職で、自身の政策や展望を持たないと見たのである。同氏のその後の言動を見ても、今に至るまで変わっていない。それよりも、立憲民主党そのものも、同じ政権批判だけに終始している。政策で論争するという姿勢が薄い。


それに反して今回日本維新の会は、現状を変える「改革」の姿勢を前面に出した。具体的にはそれに対する明確なテーマや政策は示されていないのに、その空気の「勢い」という風が吹いた。元々その母体となった大阪府政・市政改革の実績、政策で財源を生み出す実績が評価されたのであろう。日本維新は関西という限定された地域での評価しかなく、地方には判り難いとされているのは、この地方行政の結果である。


辻元氏はこの維新の改革という明確な空気に敗北した。「メじゃない」と全国区的視野で軽視していた姿勢に鉄槌が落ちたのである。この「改革」の姿勢が立憲民主党だけでなく自民党にもない。安倍・菅政治が批判されて、その改革を図るべきところを安倍という影の力に怯えて進められないからである。


日本維新は自民以上に右翼色が強いとの評価があるが、いつそのツノが出るかも要注目である。