台風来るのに夕焼け空
7月10日夕刻、台風8号が近畿に一番接近しているので、十分な警戒をテレビニュースが繰り返し伝えている。こんな時に、黒く低い雲が疾風の如く飛んで行き、風の吹きわたる音が鳴り渡ると臨場感があるが、今日は爽やかな青空が拡がり、薄い夕焼け雲さえ浮かんでいる。本当に台風は来ているのか。
テレビ・ニュースで、何が面白いと言っても、選挙の開票速報と台風情報ほど面白いものはないと思っている。台風情報とは進路予測であって、被害情報ではない。それも、自分達が住んでいる場所とは関係のない、遠く離れた外れたルートを進む場合は興味はないが、自分達の方に向かって来る場合は、ニュースの時間が待ち遠しくなる。
今も、NHKローカル・ニュースで、今夜が我が滋賀県に最も接近するので、大雨・強風・河川の増水に要注意と何度も伝えている。その割に空は明るく、青空をバックにした薄い雲には夕日に紅く染まっていて、台風が来るような予兆は何も見られない。
来るぞ来るぞと言われて、結局来なかった場合は今まで何回となくあった。私の子供の時は、我が家が京都の昔風の格子窓だったので、強風では外れる懸念が大きかった。幅広い板を格子の上から斜めに張って釘付けするのが予防策で結構面倒な仕事だが、大型台風が来た時は効果があった。そんな面倒な思いをして待ち構えていながら、結局台風が逸れて来なかった場合の失望感は大きかったことを今でも覚えている。
今では、そんな予防策は何もしないが、来ると言われて来なかった場合は、このトシになってもやはりガッカリする。我が家の近くには、崖崩れを起こす山や岡もなく、氾濫する川もない。竜巻や落雷以外の天災からは程遠い立地条件にあるため、このような不謹慎で勝手な楽しみを感じているのである。
一時は特別警戒と騒がれた超弩級の台風8号だが、最接近しても全く何も感じさせない妙な台風だった。
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