河川名表示板が無くなった?

現役時代は頻繁に利用した新幹線だった。京都と東京を一週間に三回往復したこともある。定年後は、その新幹線利用がピタリと終息した。毎朝、ウォーキングで2km以上並行して農道を歩いて、数分置きに行き交うラッシュ時の新幹線の車両を見ているが、自分で乗らなくなってから10年になる。

ところが、藤沢に住む実弟危篤のための見舞いと、その三日後の葬儀のために、京都から横浜へ相次いで二度、往復することになった。車両は変わっているが、車内の雰囲気は変らない。10年振りという新鮮味は全くなく、まるで先週も利用していた感すらある。10年経っても、現役時代に足繁く利用した感触はそのまま身に付いている。

車窓外の風景は全く変らない所もあったが、思わぬ所に高架の自動車道路が走ったり、大型ショッピングモールが出来ていたりしていて、車内では新聞を読んだり読書する習慣が、久し振りに車窓を眺めることとなった。

車窓風景が変ったとの印象を持ったのは、鉄橋を渡るたびに車窓から見えた河川表示看板が見られなくなったことである。或いは、どんな大きな川を渡っても表示板を見落としていたのかも知れない。

私が始めて新幹線を利用したのは、開業日から三週間目で、当時はまだ試験走行のためか、東京と新大阪まで夢の三時間の謳い文句に備えて四時間で走っていた時だった。大きな川を渡るたびに車内の電光ニュースに、例えば、「ただいま木曽川を渡っています」などの表示が出た。夜暗くなって川が見えなくても現在地が判るし、降車駅までの時間が予測出来て重宝していた。

昼間には、車窓の進行方向左側から川の対岸に川の名を表示した看板が立っていて、高速で走る新幹線からでも良く見える位置に大きな字で表示されたいた。この看板が、今回はどの川にも見られなくなったのである。開業以来50年も走っていると、各川の様相やそれを取り囲む風景から、川の名前が自ずから判り、今更の感があるので撤去したのかも知れない。

場合によっては私の見落としだったかも知れない。毎朝、ウォーキングで野洲川河川敷の新幹線鉄橋の下をくぐっているので、河川表示板が立っているかどうかを確認しようと思っている。ただこの種の表示板は、毎日その前を通っている人間には、まるで町内のマンホールのように目に付かないものであるが・・・・。


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