「知らしめる」は上位の言葉?


小池東京都知事は、就任後八面六臂の活躍で、毎日テレビに顔を出し露出度も高い。そんな中で、給与半減を申出て都議会で了承されたが、前任の舛添知事の都政への貢献度と比較すれば逆に手当て倍増の値打ちがある。

そんな中で、東京10区の補選では都知事選で冷遇された自民党が推薦する候補を応援して、一部支持者をガッカリさせている。加えて、「都民には隠さずに情報を知らしめたい」との発言を聞いて引っ掛かるものがあった。

「知らしめる」と言うのは、“下々(しもじも)に知らせてやる”との、上から目線の意味合いを感じるのは、私のヒガミ意識だろうか。この言葉を聞くと、「民は依らしむべし、知らしむべからず」という為政者の心得を説く論語を連想する。

小池知事は霞ヶ関勤務の経験はないらしいが、「知らしめる」と言ったのは、中央官庁の官僚が我々民間人のことを“あいつら”と呼んでいるのと同じ姿勢との感じを受ける。これも私のヒガミと劣等意識かも知れない。

「知らしめる」を辞書で調べると、必ずしも上から下への言葉でなく、単なる“~させる”との使役の意味とある。しかし私が所属するグループに、「お渡しした資料は、私が貰った情報を皆さんに知らしめるものです」とは言えない。そんなことを口にしたら袋叩きに逢いそうである。

「知らしめる」というのは、やはり上位の人が下に向かって言う、エラソウな言葉である。それが証拠に新聞や雑誌の記事に、「この記事は読者に知らしめるものです」などの表現には接したことがない。






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