挨拶をする子、しない子

見知らぬ子でも、向こうから朗らかに声をかけて挨拶をして来る子や、同じ町内に住んで顔見知りで、こちらから声をかけても挨拶をせず知らぬ顔で行き過ぎる子もいる。その子の性格なのか、それとも親の躾けなのか。

旧東海道一人歩きをしていた時、下校途中の一人の小学校生の女の子が、私の先になり後になりを繰り返しながら、「どうしてこんな所でリュックを背負って歩いているの?何もない場所なのに、どうしてこんな所に来たの?」と無邪気に、のべつまくなしに話しかけて来た。場所は鈴鹿峠を三重県側に下り、坂下宿を過ぎた所にある沓掛の集落近辺だったと思う。人見知りをしない明るい子だった。こちらも一挙に心が軽くなった。

朝のウォーキングで幼稚園に沿う道を通り過ぎる。道路際の柵にすがって、5~6人の園児が「おはようございま~す」と一斉に大きな声をかけてくれる。声をかけあって、人間関係を豊かにしようという幼稚園の指導かも知れない。こちらも挨拶を返しながら明るい気分で通り過ぎる。

“挨拶・声掛け運動”を積極的に展開している自治体が多い。ともすれば希薄になる現代社会で、特に青少年の健全な育成を意図したものである。

ところが、”マンション内では挨拶禁止”を住民総会で議決した所があるらしい(こちら)。子供の防犯上、「知らない人には挨拶しない、されても挨拶を返さないで逃げるよう教育している」のが住民の意見だという。

声をかけあってこそ連帯で防犯効果を生む筈なのに、現代社会は各自が内へ内へ引篭もって、外向きの姿勢が失せた殺伐とした世の中になっているのである。



"挨拶をする子、しない子" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント