「寝るほど楽はなかりけり」は本当か?



「寝るほど楽はなかりけり」という言葉があるが、これを恨めしく思ったことが少なく共2度ある。一度目は椎間板ヘルニアを患った時、もう一つは就寝中の朝がたに襲われる足の猛烈な「こむら返り」である。


椎間板ヘルニアの時は、横になればどんな体形になっても、鋭利な針で突かれたような飛び上がる程の痛みを感じ、止む無くソファーに腰かけて痛みが出ない姿勢を探して寝るより仕方がなかった。入院して椎間板ヘルニア除去手術をして治ったが、5年経った今でも午前中の3時間はコルセットを着用している。


足のふくらはぎの「こむら返り」は今でも頻繁に起こる。このところの酷暑で午後は昼寝を決め込むが、その時にも起こって来る。それも生半可な痛みではない。立ち上がることすら出来ない。布団の上で「のた打ち」回っても治まらない。ウェブで調べると、「こむら返り」で死ぬことはないと無責任な説明があるが、その痛さはそのまま死に至る程の激痛である。


この時の最良の対症療法は、足の親指を立てて自分の体の方に引っ張ったまま暫く待つこととあるが、加齢で身体が固くなっているので手が足首まで届かない。そこで手拭を脇に置いておいて、痛みが起こった時に手拭を捩って足裏に引っ掛け、両手で強く自分の方へ引っ張る。そのまま脹脛の筋肉を伸ばしたまま痛みが治まるのを待つ必要があるが、両足同時に起こった時は片足は痛いままなので、その時の苦痛は何に例えようもない。まさに、「寝るのが怖い」状態である。


2年前、肺炎で長期入院していた時、看護師から「弾性ストッキング」を貰ったことがある。長い間入院していると運動不足でエコノミクラス症候群のようになるのを防ぐためらしい。「私達のように常時立ったままの仕事にも有用なので毎晩着用している」という。説明書を見ると、下肢動脈硬化症の予防に効果があり、「こむら返り」にも効果大とある。ただこの靴下は非常に窮屈で身体の固い人間には履くのが至難であり、やっと履けても猛烈に締め付けてくるので眠れない。退院後も持ち帰っているが、押し入れの引出しに突っ込んだままで使う気もない。


十分な水分の補給と入浴中の「ふくらはぎマッサージ」を続けているが、「寝るのが怖い」のに変わりはない。



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