「米国第一」は結局「自分第一」だった。



米国トランプ大統領は、遂にバイデン次期大統領への政権移譲手続きに入ることに合意した。それでも、あれだけ大差をつけられながら、選挙での敗北は認めていないという。彼が繰り返し唱えて来た「Make America Strong Again」(米国を再び強い国にしよう)という米国第一主義のスローガンは選挙戦が終わると「自己第一」だったことを暴露した。負けを認めない裁判に訴える行動は、各州で却下されても執拗に繰り返し、そこには「米国第一」の姿は完全に消えて、「自分第一」、「トランプ第一」が明らかになったのである。


米国は諸外国から見ても民主主義の輝ける見本だった。それがトランプの登場により完全に崩壊した。大統領就任早々、就任式に参集した群衆の数をオバマ大統領の時と比較した写真を並べて明らかに自分の時が少ないと証明されても「オバマよりも多数が参集した」と公言したことにより、各メディアよりウソつきのレッテルを貼られてしまった。


その直後、相次いで大統領令に署名した内容は全てオバマ前政権により確立された法令を反古にするものであった。その理由は明確である。オバマ氏が黒人だったためである。この時にトランプの白人至上主義が明らかになり、その後も警官による黒人殺害が相次いでも非難することはなく、逆に肯定する発言が続いた。「Black Lives Matter」(黒人の命も大切だ)運動には、これを権力で取り締まる行動にも出た。女性蔑視の発言も続き、これが一部の国民の支持を得て、米国は完全に分断された社会となった。


テレビ演説中にも根拠のない、自分本位の作り話が続いて局から演説の途中で放送中断されたこともある。要するに、自分本位の姿勢が強いリーダーだった。歴代米国大統領で最低のレッテルも貰っている。


前回の大統領戦では、米国のラスト・ベルトの復活と雇用拡大、不法移民阻止のための国境封鎖など具体的政策の提案があったが、今回の選挙では何もなくただ、「米国第一」、「あと4年」を繰り返して支持者を扇動するだけであった。


偉大だった米国を崩壊させた歴史に残る大統領だった。その引き際も醜いものである。


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