効く薬と効かない薬



退院後、経過観察の病院通いの増加と共に、毎日服用する薬の種類がまた増えた。今まで就寝前の血圧降下剤だけで済んでいたのに、今は朝食後に一種類、夕食後に二種類、就寝前に一種類を毎日服用している。


薬の歴史は人類の歴史と共に歩んで来たと言われる。一万数千年以上も昔の縄文時代の住居の遺跡から薬草と見られる化石が発見されたとの話がある。古事記にも因幡の白兎が毛皮を剥ぎ取られて紅い肌を露出して泣いているのを見た大国主命が、兎に川の真水で肌を洗い、川辺に生えていたある薬草を摘んで来てその上に寝かせると元通りに治った物語もある。


現代は薬の種類はゴマンとある。中には、毎日常用しているのに効き目のない薬があり、その弱点に目を付けて如何にも効果があるように大々的に宣伝するサプリメントも多数出回っているが、これらは薬ではなく健康薬品なので、高価なばかりで一般に効かないとの専門家の調査報告もある。


私の長年常用している降圧剤も余り効いているように思われない。その他の薬も同様である。検診の都度、医師が処方してくれるので機械的に飲んでいるだけである。


それ以外に、滅多に服用しないが応急的に飲む薬で劇的に効く薬がある。その一つは、寝ている時に急に起きる足の「こむら返り」で、応急的な足の親指を立てただけでは治らない時がある。かかりつけの医師が処方してくれた「芍薬甘草湯」と呼ぶツムラの漢方薬がある。これは済生会病院の薬剤部長も激賞した即効薬で、「こむら返り」が起こって数分で沈静するので常にベッドサイドに準備している。かってグループで登山した時、同行のある婦人が足が吊って歩けなくなり、山道に仰向けになって七転八倒して苦しんでいるのを見て、携帯していた「芍薬甘草湯」を提供したら、数分の内に治り、鼻歌で下山したのを見てこの薬の即効性を再確認したことがある。


もう一つは皮膚薬で「サルチル酸ワセリン軟膏」という聞きなれない塗り薬で、冬季のこの時期になると足裏が乾燥してカサカサに固まる症状が出た時に使用する。風呂上りの就寝前に塗り込むと、その夜の内に角質が溶けて気持ちが良い程スベスベになる。これも驚く程の即効性がある。


この二つの薬だけは私の絶大な信頼を受けている。






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