「美しい国、日本」の国造り



安倍前首相は、「美しい国、日本」を高々と謳い上げたことがある。流石に少年時代に、家庭教師から「平気でシレッとウソをついて悪いと思ったことがない」とお墨付きを貰ったことがあるだけに、その後の言動は国民が良く知るところである。結果として美しくあるべき日本を精神的にも行動的にも乱れた社会をもたらしてしまった。


例えば、最近更迭された総務省のナンバー2である谷脇総務審議官の国会答弁のニュースをテレビ・ニュースで見ても、嘘の答弁をしている時の表情は何ら悪意が感じられない。普通の人間なら嘘を付いている時は目が泳ぐと言われるが、そのような雰囲気は全くない。その時の嘘が後程抜き差しならない証拠が出て来てバレ、釈明する時の表情も平然とした顔をしている。谷脇審議官だけではない。他にも週刊誌からあばかれて釈明する時も同様である。安倍首相の釈明や強弁の姿勢が見事に受け継がれ、今では国会での当たり前の光景になっている。「永田町の常識は、世間の非常識」という言葉があるらしいが、国を代表する議員や高級官僚のこんな振る舞いは一般世間の常識に反映することが懸念される。


口先の嘘だけではない。最近の総務省の留まるところを知らない不祥事が次から次へと明るみに出ても、皆で赤信号を渡る時の心情で、関係者の殆どに罪悪感が見られなくなっている。将に今日11日にも、坂井官房副長官のNTT会長との会食が暴露されている。「美しい国」であるべき日本が倫理や道徳に欠ける社会へ向かっている傾向がある。


長年、自民党に支配されている政界である。水は高い方から低い方へ流れる。「自民党さんだから仕方がない」と諦める人もいる(こちら)。安倍首相が「美しい国」を目指しはがら、嘘に罪悪感がない性格から日本社会にもたらしたレガシーだろう。


米国でトランプ大統領による民主主義破壊をバイデン大統領が懸命になって修復する姿勢を示し、現実のその行動を起こしているが、同様の期待を菅首相に求めるのは無理と言うものか。





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