観測史上最速の梅雨入り


田圃 (3).JPG

5月16日、近畿地方に梅雨入り宣言が出された。1951年の統計開始以来最も早い梅雨入りという。昨年は6月10日で平年の6月6日より4日遅かったが、今年は昨年より25日、平年より21日も早い記録的な年になった。


時あたかも近所の田圃で田植えの時期。私の毎朝のウォーキング・ルートは田圃や畑の中を突っ切る農道が大部分である。田圃に沿う農道脇には農業用水が流れ、日頃はのんびりと流れている水が最近は轟音を発して急流となっている。田圃によっては既に田植えが終わっているところと、まだ水を導入しているところがある。近所の農家の人の話では、稲の品種によって田植えの時期が異なると言う。田植えをしている時期によって、どんな種類の稲を植えているかが判ると話していた。


田圃には多量の水を必要とする。田が満水になっても直ぐには田植えをせず、農家の人は毎朝自分の田圃を見に回る。ザリガニが田に穴を空けてそこから水が抜け出すらしい。中には結構大きな穴が空いて、長靴が沈み込む程の穴が出来ることもあるという。


田圃から離れた池で孵化して産まれたヒナ鴨の群れが一列になって親鴨の後ろからヨチヨチと歩き農業用水に飛び込む光景をウォーキングの途中で見かけたことが何度となくあるが、今の農業用水は流れが速過ぎてそんな姿は見られない。「お引越し」は数日前に終わったと見られる。今は時折、田植えが終わった稲の間を縫って泳ぐ姿を良く見る。


滋賀県は日本の米どころだった。江州米と言われブランド種だった。私が20年前に京都から現在地に引っ越した年に三上山の頂上から我が家を遠望した時、集落が水田の中に浮かんで見える程の一面田圃だった。今では近江平野の多くの水田が住宅地に変貌していることは新幹線の車窓からも良く判る。


夜になると一斉に鳴き出す蛙の合唱が聞こえるのはもう直ぐである。都会育ちの娘が引っ越して来て初めて蛙の合唱を聞いた時、「お父さん、あの音は何?」と怯えて尋ねてきたことを思い出す。


行く道の両側に広々と拡がる水をたたえた田圃を見て自然と「豊蘆原瑞穂の国」の美しい言葉が頭に浮かんで来た。





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