大袈裟でもなかった月亭八方の落語



今年のプロ野球オールスターゲームのファン投票の結果が発表された。新聞や多くのウェブニュースには「オールスター・ファン投票、阪神から佐藤選手ら最多の7人選出」の題字が躍っている(毎日新聞、NHK News Web など)。私は特にタイガース・ファンでもないが、これを見てもう何年か前の月亭八方の落語「オールスターゲーム」を思い出した。


月亭八方はガチガチの阪神ファンとして良く知られている。プロ野球でタイガースに入団したいとの大志を抱いて大阪の浪花商業に進学し野球部に入った。ところが当時の浪商の野球部は部員も多く、レベルが高くて到底敵わないと自覚して早々に退学し、どこかの大学に入った経歴がある。また阪神が優勝すれば飛行船に乗って大阪市内の上空を飛ぶと広言したが誰もスポンサーがつかず、自費で飛行したとの逸話もある。当時の野村監督がタイガース優勝記念に作った100万円もする金のブロンズ像をイの一番に購入したとも言われている。


その八方の創作落語に「オールスター」と言うのがあった。投手から始まり、各ポジション毎に他球団の選手名をまず挙げるがその都度、他にタイガースに優れた選手がいると置き換えて行き最後の右翼外野手まで続けて、最後に全ポジションを俯瞰してみるとセントラルの選手は9人ともタイガースばかりで、その年のオールスターゲームは全パとタイガースの試合になるとの予想噺であった。虎キチでない私はその時の選手名を全く覚えていないが、実際のオールスターゲームでは実現しなかったが、この落語は大ヒットして何度もテレビ番組に登場した。おまけにその年は阪神タイガースがセントラルで優勝してしまった。



タイガース優勝の年のオールスターには7人の選手が選ばれたと言う。今年は奇しくも同じ人数で昔の八方の広言に限りなく近い。ただ現実は巨人と8ゲーム差で春の珍事と言われたが今は2.5ゲーム差と尻尾を掴れている。虎ファンは落ち着かない毎日に違いない。




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