「桜を見る会」での菅首相の責任




「桜を見る会」前夜祭で安倍事務所の差額補填、事務所の収支報告書未記載に対し、野党が国会で菅首相の間接責任を問う質問が続いているが、これは筋違いである。菅首相の答弁のように、「安倍事務所の関係団体の問題」として自分は関与していないと突き放すのは正しい。但し、「桜を見る会」そのものに対する関与について、菅首相は逃げる訳には行かない。


「桜を見る会」そのものは政府主催の行事であり内閣官房が所管している。官房長官はその最高責任者である。当時、その席にあった菅首相は全くその立場にあった。その時に起こした疑惑、招待者名簿を野党から要求があったその日にシュレッダーにかけたこと、招待者選定は安倍当時首相だけでなく、官房長官が大きな力を握っていたとされている。


例えば毎日新聞報道によると、与野党の国会議員は「招待券が欲しい」と菅氏に「口利き」を依頼するのが慣例化していた、菅氏は合計数百人を招待するよう、招待状を発送する内閣官房に推薦していたことなどが明らかになっている。内閣官房は「毎年同じ人を呼ぶのは会の主旨に反するので避けて欲しい」と要望していたが、菅氏自身これに反する推薦をしていたとも伝えられている。この点についての本人の反省の弁は今に至るまで見当たらないと指摘されている。また、反社会的勢力とされる人物との交流と招待の疑惑もある。


野党の菅首相に対する責任追及は、「桜を見る会」を主宰する立場として行っていた時の行為に対し行うべきで、今東京地検が捜査している「前夜祭」の収支疑惑と明確に線引きすべきである。これを混同して同時に問題にすると、「自分に関係のない他の事務所の問題」と一括して逃げられてしまうことになる。