東京マラソン参加料返金可否論議



東京マラソンが新型コロナウィルス感染懸念により一般参加は中止となり、五輪出場選考の対象者などエリート選手のみで実施されることになった。参加拒否された一般参加者が払い込んだ参加料162百円は返金されないことも決定された。表面通り受け止めれば、参加者には何の責任もないのに、勝手に出場キャンセルしたと同じ扱いのように見える。


返金しない理由は、既に開催準備のために莫大な出費があったためとされるが、それは参加者にとっては知ったことではない話である。大きなイベントで走らせて貰うための投資だったが、出場を拒否された上、支払った参加料は返して貰えないのは何としても納得が行かない話のように見える。


ただ、このような考え方は私のようにマラソンに経験もなく、走る気力もない外野席の素人の考えで、実際にマラソンを趣味としている当事者には、支払った参加料が返金されないことは止むを得ない、或いは当たり前だとの認識があるらしい。


私の知人で、60才で定年になってから市民マラソンにはまり込んだ男がいる。元々、その道の力量があったらしく、各地の市民マラソンに出場し、ハワイでのシニア・マラソンでも優勝した剛の者である。


その知人の話では、市民マラソン愛好者は年々増えており、競技の枠を越えてお互いに走ることを楽しむスポーツになっている。但し、走る場合の服装は何でも良いと言う訳ではない。シャツやトランク、靴下やシューズまで協会認定の商品を着用しているという。ユニクロのシャツという訳にはいかないらしく結構お高くつく。最近はプロや箱根駅伝の真似をして赤い厚底靴を求める層もあるらしい。


従って、こと走ることにかけては金には無頓着な趣味の世界らしい。とすれば、東京マラソンで参加料が返って来ない話も特に抵抗がないという考えである。と聞けば、何だか納得させられたような気がする。