日本は新型コロナ菌に対し、アンダーコントロール?



多くが懸念したように、東京オリンピック開幕と歩調を合わせるように、東京だけでなく新型コロナウイルスが全国的に感染拡大している。この状況を受け政府は緊急事態宣言の対象地域を6都府県、蔓延防止等重点措置の適用を5道府県にそれぞれ拡大した。感染に歯止めがかからないどころか、逆に急増が続き、政府には打つ手が示せない状態となっている。英国BBCニュースは昨日、「日本は新型ウィルスに対しアンダーコントロール(抑え込めているのか)?」と何とも皮肉な表現で最近の日本での感染拡大の状況を伝えている。


「ウィルスに対し“アンダーコントロール”?」(原文は;Does Japan have Covid under control?)の表現は言うまでもなく、オリンピックの東京招致運動の際、安倍首相による福島原発事故の事後処理はうまく行っている(アンダーコントロール)と誇大宣伝したが現実はそうではなかったことを皮肉を込めて流用したことは明らかである。


BBC記事は、五輪開幕までの感染拡大の経過を概括した後、他国とは異なる対策をとられた内容を説明している。その中で、他の多くの国と違って厳格なロックダウンや国境閉鎖は実施してこなかったとし、昨年4月に1回目の緊急事態宣言を発令したものの、巣籠を求めたのは呼びかけにとどまった。企業や店舗に営業停止を要請したが罰則はなかったと規制は緩やかだったとしている。


日本は高齢者が多く、都市部に人口が集中している。それでも流行の初期段階では感染の抑制に比較的成功し死亡率も低く抑えることが出来た。その理由は;

  • マスク着用は昔からの安全対策の慣習になっている。
  • ハグやキスなど身体接触の習慣がない
  • 心臓病や肥満、糖尿病などの基礎疾患を持つ人が少ない

それでも昨年は1年を通して全国的な感染流行が起こった。感染者数は昨年後半に急増し、今年1月にピークに達した。そうした中で、政府は経済対策として「Go To トラベル」を実施し、批判を浴びた。


今年4月には感染者の増加で東京都など10都道府県に緊急事態宣言、一旦解除されたものの、7月に入って東京都に4度目の緊急事態宣言を発表した。東京オリンピックは緊急事態宣言下の開会となり、ほとんどの会場で無観客開催となった。五輪開始後、記録的な新規陽性者が連日報告されるようになっているとし、ウィルス押え込みは出来ていないと伝えている。