大河ドラマの変遷

今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が終わった。年間平均視聴率は15.8%だったと出ている。私は一時大河ドラマを楽しみにしていた時期があったが、この数年は全く見ていない。勿論、「軍師官兵衛」も一編も見ることなく終わった。

私が大河ドラマに引きずり込まれたのは古い話だが「赤穂浪士」。主人公の長谷川一夫はもとより、志村喬・滝沢修・嵐寛寿郎・宇野重吉・尾上梅幸・山田五十鈴など、主人公の影が薄れるほどの多彩な出演者で、NHKの視聴料の無駄遣いと言われた程の豪華キャストであった。浪士討入りの時には視聴率53.0%の大河ドラマ史上最高を記録している。

その後は毎年毎年大河ドラマを見ている。毎年、高い視聴率で人気番組だったが、「竜馬がゆく」で視聴率がガタンと下がった。後年の竜馬ブームから見るとウソのような話だが、それまでの太閤記の緒形拳や源義経の尾上菊五郎などから、当時25才の北大路欣也という若手を起用したのが影響したらしい。

この落ち込みから、翌年以降は毎年萬屋錦之助、仲代達也、平幹二郎、加藤剛など芸達者を連続して主人公に据えた結果、番組も芯の入ったものとなり、視聴率も持ち直して、一部落ち込んだ年があったものの、毎年平均20%を越える高視聴率で推移した。大河ドラマは主に歴史絵巻で、主に中高年向きの番組である。夜8時の時間帯では、外にいる傾向が強い若者より、家にいる年齢層向きとしては的を得ていた。

ところが、初期の「竜馬がゆく」の痛手がいつの間にか薄れて、若い世代の視聴者を取り込むためか、主人公に演技よりもルックスや人気を重視する傾向に移ってきて、時代劇にはそぐわないアイドルタレントまで起用するようになった。以降、それまで20%を越えていた視聴率が10%台に落ち込んで推移するようになっている。私も何とか毎年見続けていたが、「新撰組」になるとアイドルやお笑いタレントが多く登場して、あたかも学芸会か隠し芸を見さされている気持ちになり、途中で見るのをやめてしまった。

新聞の投稿川柳にも、「あの時代 草食系はいたのかな」と揶揄するものもあり、誰も同じ印象を持っているようである。

今の大河ドラマは、中高年齢層を完全に放逐してしまったのではないか。その結果、視聴率が下がってしまった。そんな気がする。





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