飯山線を44年ぶりにSL走行

画像JR飯山線を今日11月19日、44年ぶりに蒸気機関車が走る風景がTVニュースで放映された。首からカメラをぶら下げた中老の男性がインタービューに応えて、「懐かしさで胸が一杯になり、涙が出そうになった」と声を震わせていた。鉄橋の上を力強く疾走する姿を見て、こちらも感傷的な気分に襲われる。

走り過ぎる列車に手を振って見送る沿線の鈴なりの人の中にも、同じ思いの人が多い筈である。44年振りと言えば、初めて蒸気機関車が走る姿に接する人も多い。人はペットだけでなく、無機物のSLにまで感情移入させられるのか。

私が北アルプスに入り始めた初期の頃は、SLの夜行列車であった。満員の車中では座ることも出来ず、ましてや寝ることも出来ない。一夜を徹して木曾谷沿いを走り抜けた列車を松本駅で降りると、朝靄の中で蒸気機関車が、朝露に濡れた真っ黒な車体を、白い蒸気をたゆらせながら、まるで疲れを休ませているように見える。「遠い所からよくもここまで送ってくれた」と、ねぎらいの思いを寄せたものである。

こんな思いは何も蒸気機関車に対してだけではない。“愛車”という言葉があるように、マイカーでも新車と乗り換えする時に、今までの車に対して「我が家の生活を共にしてくれた」と愛惜の念は誰もが持つものと思う。

SLの走る姿は、息も絶えだえに疾走するように見える所に人間味を感じる。今の電車型車輌では何の感情もわかないが、ブルトレのように、長年の勤めを終えて姿を消す段になると淋しい思いがする。人間とは基本的には優しい生き物なのである。







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