高齢者の自動車保険料値上げ

今日12月14日の朝刊に、来年4月以降の保険契約で70才以上の高齢者は値上げになるとの記事があった。運転中に死亡事故を起こした比率が高いのが理由とされている。冗談じゃない。昨日の報道では、自賠責保険が同じく来年4月から9年振りに引き下げられるとあったばかりである。

自賠責引き下げの理由は、自動ブレーキなど安全技術の普及で交通事故件数が減少し、保険金の支払いが減ったからとあった。

確かにこのところ高齢者の運転による事故が相次いでおり、高齢者への自動車保険値上げは止むを得ないと見られ易いかも知れないが、“事故を起こした比率”の表現にからくりがある。“比率”とは年代別の割合であり、全体の事故件数は前年より減少し、70才以上の件数も5.5%減っているのである。

平成27年末の全体の自動車事故件数は8千2百万件、内70才以上は9百50万件で全体の11.6%に過ぎない。警察庁交通局による「平成26年の交通事故の発生状況」の統計を見ると、“原付以上の運転者年齢別事故件数”は20~29才が全体の20.1%に対し、70才以上は11.6%で若者の半数となっている。

若者の暴走による事故も紙面を賑わせることが多いが、高齢者の逆走やアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故は、より大きく報道される。若者の暴走は自覚がある確信犯だが、高齢者の事故は自意識がないものが多い。高齢者だけに経済的犠牲を強いるのであれば、印象的な報道に立脚するのでなく、正当な定量的数字を基礎として欲しい。

値上げも止むを得ないとあれば、事故を起こさなかった年は次年度には減額するなどの措置も考えられて良い。





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