牛肉は国産でないとイカンのか



松阪牛とか神戸牛、近江牛などブランド牛に対する派手な宣伝で、国産肉に対する需要が増えている。高級肉が海外に輸出され各国で好評を博しているというと益々需要に拍車がかかり、これに比例して価格が高騰しているとのニュースが出た。

スーパーなどの肉屋に陳列されている肉の価格を見ると、国産牛は輸入品に比べて格段に高い。本来なら輸入税や流通コストが加算される輸入肉の方が高価な筈だが、逆転現象を起している。理由は、需要の大きさだけでなく、国内畜産農家が高齢化のため子牛の繁殖を止めたのが原因と言われる。要するに品薄になっているのである。

にも関わらず、テレビや新聞報道などでは国産ブランド肉ばかりを煽り立てている。同じ牛の肉なのに、国産牛だけが品質が高く、海外の牛は質が落ちるいわれは何もない。

スーパーで売られている鮭などを見ると、ノールウェイ産やチリ産、カナダ産でも需要が高い。鮭は北海道産でないとだめだとの話は聞いたことがない。

こと牛肉について国産が騒ぎ立てられるのは、国内畜産業界の戦略である。安くてウマイ輸入牛にとって代わられると困るのである。

私の南米駐在時代の醍醐味は、アルゼンチン産肉の柔らかな肉がふんだんに食べられることであった。薄っぺらな松阪肉一キレの価格で、皿からはみ出る程の大きさで分厚いアサードと呼ぶステーキが食べられた。

米国に旅行してステーキを注文すれば米国産が出される。オーストラリアで食べる肉は豪州産である。これを何故日本で食べないのか。

高価な国産肉ばかりを奨励すると、早晩日本人の肉離れを起すだけである。




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