サッカーファンと左翼思想


サッカーW杯アジア最終予選グループBで、日本はオーストラリアに2対0で勝ち、6大会連続、6回目のワールドカップ出場を決めた。昨日のテレビ実況で試合終了のホイッスルが鳴った午後9時25分の瞬間最高視聴率は35%(関東地区)だった。

テレビはその後の街頭やスポーツバーでの騒ぎやインタビューで、その興奮ぶりを繰り返し放映した。興奮したファンが渋谷交差点に群がり、警察が出動するのを見て、若い頃、民青同盟の活動に熱心だった友人の言葉を思い出した。

「政府は、プロ野球やプロレス、大相撲、高校野球などの実況や報道を積極的に推進して、政治に対する国民の思考・批判・判断力を喪失させることを狙っている」とことあるごとに語っていた。テレビの普及は国策とも言っていた。

なんとも偏向的な見方もあるものだと思って聞いていたが、当時のテレビはスポーツや歌謡番組が氾濫し、“シャボン玉ホリデー”や“夢で会いましょう”など、バラエティ番組も出始めて、ブラウン管に釘付けの視聴者を多く見るにつれ、成る程「考える」力が養成される余地はないなと思ったりした。しかし、一方では労働運動・市民運動・学生運動も盛んだったのである。

今回、サッカー日豪戦勝利で興奮した若者が、戎橋から道頓堀川に飛び込む姿をテレビ・ニュースで見て、思考・批判・判断力を抑圧された親のDNAが見事に受け継がれているのを感じた。おまけに現代は、市民運動も労働運動もそのDNAは死滅してしまっている。

ただサポーターの中に、ナチスの鍵十字や民族差別を表明する右翼的な層がいる不思議さがある。


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