ソーメンの季節が去って行く


あるテレビ番組で、「どんな時に秋の訪れを感じますか」との視聴者アンケートがあった。コウロギの鳴き声とか、冷凍でないサンマの売り出し、うろこ雲の広がりなど数々の意見が集まったが、私は“スーパーマーケットの通路際にあるワゴンから素麺が引っ込んだ時”と答えたい。

麺類大好きの私の昼食は、夏が冷やし素麺で冬はラーメンかうどんが定番である。これで体が慣れているので、たまに友人とレストランなどで外食をする時、ボリュームのあるランチメニューを選択すると腹の調子がおかしくなる。

暑い夏の昼食は冷やし素麺に限る。素麺は自分で茹でる。若い頃、山岳部の昼食で、ホエーブスで煮だった湯の中に素麺を捌いて入れた形が花のようで、女子部員が思わずキレイッと叫んでくれた。今なら、“カワイイッ!”というところだろう。それしか表現法を知らないらしいから。

会社員時代の私は、家での休日の昼食は素麺5把が普通だった。今では2把になっている。勿論自分で茹でる。以前は煮だった湯が溢れそうになると、 “びっくり水”と称して、コップの水を注いで泡立つ湯を沈静化した。今は、ガスコンロのレバーで調整するだけで良い。また、以前の素麺は茹でた後、流水で“ぬめり”を取るために揉むのが普通だったが、今の素麺の茹で方の説明には書いていない。

いずれにせよ、氷が浮かんだ冷たい素麺は、暑い夏の昼食には最適だった。その素麺が、9月に入ったスーパーの特売ワゴンから姿を消した。同時に素麺の季節が過ぎ、うどんやラーメン、スパゲッティの昼食に移行する。それはそれで、楽しみなのである。




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