日本語にない?「インシデント」

新聞の読者投稿川柳に、「都知事殿 それ日本語じゃダメですか」を読んで、思わず吹き出した。演説や談話の中に、頻繁にカタカナ言葉を入れる小池都知事を皮肉った句である。確かに、日本語で簡単に表現出来る言葉でも英語を交えるのがお好きなようである。

英語とは所詮外国語。ゴマンとある英単語の中には、日本語に置き換えられない言葉は多数あるだろう。代表的なものはIT用語で、日本語で説明されても判らないものが多い。止む無くカタカナのまま表記される。

最近頻繁に見かけるのが「インシデント」である。走行中に異音がした新幹線の車輌を検査したら台車に亀裂があり、運輸安全委員会が安全が売り物の新幹線最初の「重大インシデント」に認定した記事から、「インシデント」の言葉が広まった。

“incident”は英単語のランクで言えば精々レベル4に過ぎない(ALCによる)。日常生活で頻繁に使われる言葉である。英文記事で読む場合は、逐一日本語に訳して読まないのでそのまま理解していたが、いざ訳してみろと言われると精々「出来事」とする程度だった。ところが、文脈によってはそれで済まないケースが多い。新幹線の車輌の亀裂は「出来事」では危険度が伝わらないのである。

ウィキペディアによると「インシデント」は、“本来の意味に合致する日本語は存在しない”とある。「アクシデント」は実際に起こってしまった事故だが、「インシデント」は事故が起こる一歩手前の状態で、例をとると航空機のニアミスが判り易い。日本語では表現出来ないとあるが、「ヒヤリハット」という俗な表現が一番近いのではないか。







ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック