テレビのリモコン誕生の裏話

漫画サザエさんには、家族が一緒になってテレビを見ているシーンはあまり出て来ないが、大きなテレビ受像機が座敷の隅に置かれている場面は頻繁に出る。なにしろサザエさんの物語は、廊下に置かれた電話器がまだ黒電話の時代である。テレビ受像機も真空管式で受像画面がブラウン管の頃だから、当然本体も大きい。そのテレビを良く見ると、今の世代の人達は見たことがないチャンネル切替ダイアルが付いている。

そう、今の世代はテレビは離れた場所からリモコンのボタンを押せばスイッチが入り、選局も出来るのが当たり前だから、見たい番組を選ぶのに大きなダイアルを廻していたことは知らない。今やテレビはリモコンが必須の付属品であり、ソファの隙間や底などに落として見付からなくなった場合、家族全員で探しまわる騒動の原因となる。

そのリモコンはこんな動機から生まれたとの秘話が、英国BBCニュース電子版に紹介されている(英文こちら)。

1950年代、米国のゼニス・エレクトロニックスの社長がテレビ番組を見ている間に、21世紀の現代世代と同様のいらつきと欲求不満を感じた。その原因は、折角佳境に達した番組が途中で入ったCMに邪魔されたのである。社長はそのCMを消すか、CMが入れば自動的に他の局に移らせる道具が出来ないかとの発想だった。わざわざチャンネル切替ダイアルが付いている受像機まで行かなくても、ソファに座ったままで操作出来ることを望んだのである。

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BBC記事は、その後のリモコン開発の過程を詳しく述べている。例えば、上掲の写真のような玩具のピストルから緑色の光線をテレビ画面の四隅に埋め込まれたセンサーに向けて発射すると、音を小さくしたり選局ことが出来たが、センサーの感度が高過ぎて、受像機を置く場所によっては太陽光の影響を受けて機能しなくなるなどの苦労話も紹介されている。

技術的にどのように発展して来たかは記事を読んで頂くこととし、このブログページでは、リモコンはうるさいCMから逃げるために考案されたと知るだけで十分である。今や初期の目的から大きく逸脱して、リモコンはテレビだけでなくクーラーやオーディオなど、広い家電分野で応用されている。




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