ドラフト会議は人身売買の場か

今日は恒例のプロ野球ドラフト会議の日である。今年の春夏の高校・大学野球、社会人野球で活躍した選手達をプロ球界が一本釣りする行事である。テレビで中継されるプロ球団の監督による籤引きの光景を見て、米国の南北戦争前の奴隷売買を連想するという人がいた。

奴隷売買、買われる人間の意志は全く無視され、札束を懐にした買主が集まって、勝手にお目当ての選手を指名する舞台である。ここには買われる選手達の意志は全く考慮されない。交渉権を手にした球団のみが採用権を行使して交渉出来る。希望していた球団でないと入団拒否した場合は、他球団への入団の道は極めて厳しくなる。この意味では、プロの道で生きて行くためには、自分の意志に沿わない相手でも、交渉権を得た球団に入る道を選ばざるを得なくなる。奴隷売買と比喩される所以である。

一方、ドラフト会議は憲法で保障されている職業選択の自由に抵触しているのではないかとの意見もある。選手が希望する球団(企業)に入団(就職)する自由を阻害しているとの考え方である。

ただこの考え方には無理がある。プロ球界自体が一つの企業であり、各球団はその企業の中の事業部とか部署である。どの企業に就職しても、配属先は個人の希望が適えられないのと同様、プロ球界という一企業に入った以上、読売ジャイアンツ事業部か阪神タイガース事業部のどの部署に配属されるかはドラフト会議の結果にゆだねられる。

企業の人事部は、各個人の資質を考慮して適材適所の部署に配置していると言うが、人生を左右する配属先は、プロ野球のドラフト会議と同様、籤引きで決められているのかも知れない。


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