国名から「ヴ」表記が消滅


今まで原語では“V”で表記されていたカタカナは「ヴ」で表示されていたが、今後は「バ」行音に変更する旨、参院本会議で可決された。

外務省が表記する外国の国名を変更する改正在外公館名称位置給与法が29日の参院本会議で可決、成立した。カタカナの「ウ」に濁点を付ける「ヴ」の使用をやめる内容で、4月1日からカリブ海の「セントクリストファー・ネーヴィス」は「セントクリストファー・ネービス」に、西アフリカの大西洋の「カーボヴェルデ」は「カーボベルデ」に変える。
 
河野太郎外相は28日の参院外交防衛委員会で、「本来なら『V』の発音だが、無理に『ウ』に濁点を付けるよりバ行の発音に合わせる方が適当だ」と説明。「国民に定着した表記、分かりやすさ、発音のしやすさを優先すべきだ」と語った。     [時事通信社]

但し、この変更は国名のみで、その他の外国語の単語や人名をカタカナで表記する場合、例えばヴァイオリンやストラヴィンスキーなどには適用されないらしい。

この変更により、外国語の発音に弱い日本人に、“v”の発音を少しでも原語に近い「ヴ」の表記で補おうとした先人の苦労を無にすると反対する人もいるかも知れないが、所詮表示の問題である。「ヴ」と書かれたからと言って読む時に声を出して、下唇を上の歯で軽く噛む原語の発音をする人は少ない。

トルストイのアンナ・カレーニナに登場するレーヴィンを、私が少年時代に読んだ中村白葉の訳では“レーヰ゛ン”、ヴァイオリンを“ワ゛イオリン”と表記していた。学校で教わらなかっただけに、何と読むか困ったのを今でも覚えている。原語の発音に近い先人の表記努力も今では淘汰されたが、日常生活には何の影響もない。

スペイン語では“v”も“b”も同じ発音をする。“v”でも下唇を噛まない。スペイン語圏の人は、西洋人が発音するスペイン語より日本人の方が判り易いと評価してくれる理由がここにある。尤も発音だけで脈略は別の話だが。

今回の国名表記の変更は、いずれ他の人名や単語にも使用されるようになる公算大である。出版社や新聞社は字数が一つでも減って紙面が簡素化し歓迎されるかも知れない。パソコンで”vu”と叩いて変換すれば”ヴと出てくるが、これもいずれ姿を消すかも知れない。

私はどちらでも良い話で、国会で審議すべき問題かなぁと思っている。





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