ガラパゴス島に米軍使用許可



ユネスコの世界遺産に登録されているガラパゴス島に、米軍軍用機の離着陸を認める用意があると同島を管轄するエクワドル政府が発表した。同国内でも異論の声が上がっている。

ガラパゴス諸島は本国のエクワドルの西、約9百キロメートルの絶海の孤島群である。それだけに大陸との陸続きだった歴史はなく、生息する動植物は類のない固有種が多く、この島を訪れたダーウィンが進化論着想を得たとされることで知られている。同諸島への訪問はエクワドル政府の厳しい統制と制約を受けることで知られ、誰もが自由に観光することは出来ない。

諸島の中のサン・クリストバル島に本土のガイアキル市と結ぶ空港があり、この空港を米軍の軍用機利用を認めようとするものである。ただ、現在のサン・クリストバル空港は手狭のため、米軍が利用する大型機のボーイング777やロッキードP3オリオンなどが利用出来ないため空港の拡張工事が必要となる。エクワドル国内の反対論は、そのための環境破壊の懸念もあるが、同諸島は外敵から本国を守護する守備隊の位置付けとなっているため、その場所に1インチたりとも外国の勢力に使用させることは出来ないと同国の主権を守る意見である。

また同国憲法第5条で、エクワドルは“平和の領域であり、外国の軍事基地や施設の建築”は一切認めないと規定している。

南太平洋の絶海の孤島群で、米国が政略的に利用する対外的な重要性はないが、表向きの理由は中南米で多い麻薬密輸の隠れ場所として利用されるのを阻止するためとされている。

出典:BBCニュース電子版(こちら

BBCは米国国防省に取材を申し込んでいるが返事がないと記事の最後に述べている。まだエクワドル政府が最終的に合意してはいないが、世界の最後の秘境として厳重に維持・管理されている場所だけに、最終結論前に世界の世論を喚起するためBBCが報道したものと思われる。





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