加工された美人のコンテスト

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マイケル・ジャクソンはアフリカ系米国人で元々肌は黒色だった。ところが晩年は気味が悪い程白くなっている。これは彼の潜在的な白人への憧憬の結果、脱色手術をしたと見る人もあり、皮膚の色素が抜け落ちる一種の皮膚病だったと主張する人もいる。世界的な人気スターだった彼の尊厳を守るためか、後者が大勢を占めている。

ただ有色人種は白い肌に対する羨望の念があり、特に女性にこの意識が強い。日本にも「色白の美人」という言葉や「色の白いは七難隠す」と容貌が多少落ちてもそれを覆い隠す意味の諺もある。13億の人口を持ち、紙幣にも14の異なった言語で表記され、無数の異文化の集合国家であるインドでの最大規模の美人コンテスト「ミス・インディア」選考会で今年は“肌の色”について話題が沸騰している。

今年のミス・インディアの最終選考に残った候補者の写真が炎上のタネとなった。この写真がどこかオカシイと言う訳である。全員が同じ色の髪形で、同じ肌の色、背の高さまで同じと言う。中でも“肌の色”がアルファベット大文字で強調されていて、これが炎上のタネらしい。「インド人はこんな白い筈がない。写真の画像加工ではないかとの疑いがある」との意見である。事実、主催者側が新聞社に対して、写真を画像処理しないよう要請を出したのが火に油を注いでいる。

インドは白い肌に対して異常な憧れがあり、多くの国民は色黒より色白が有利との意識を持っている。それだけに肌を白くする美肌クリームは人気商品である。従って、美人コンテストの最終選考に残った候補者たちは“造られた”人形という訳だろう。

出典:CNNニュース(こちら

私の現役時代に、海外からの来訪者受け入れ窓口に一時籍を置いていたことがある。世界中からの来客に接し、インド人にも多く逢った。男性社会で海外に出るのは男性が多かったが、それでも臨床医や女医など女性も多かった。多くは薄黒い肌だったが、眉間に「ビンディ」と呼ぶ人工ホクロをつけ、なによりも肌理の細かい肌が印象的だった。

海外出張でエア・インディアに乗った際、客室乗務員が窓際の乗客に食事を渡す時に通路側の席に座っていた私の目と鼻の先にサリーの隙間から裸の肌を晒した時の肌目の細かい肌は今でも印象に残っている。肌の黒さをものともしない誇りを持っていたようである。

日本でも一時ガングロが若い女性に人気があった時代がある。肌の黒さは卑下する必要は何もないのである。




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