分娩30分後に卒業試験受験



21才のエチオピア女性が分娩30分後に病院で卒業試験に臨んだ。本来は出産前の受験を希望していたが、ラマダン(断食月)のため試験が延期されていたのである。試験直前に産気付いたが、彼女はそのために受験を断念して卒業を来年度まで延ばす気はなかった。

当日は英語、国語、数学の試験に臨み、後二日で残りを病室で受験する許可を学校から得た。「受験を急いでいたので、お産は別に困難ではなかった」と彼女は述べている。(BBCニュースこちら)。

我々日本人は分娩後少なくとも5日間、産婦のアフターケアと新生児の養育のため病院から出られないのが常識である。今のこの時季、奈良公園の鹿が出産ラッシュ。テレビで仔鹿が生まれて直後、すぐにヨロヨロ歩き出し、母親も起き上って仔鹿を舐めるシーンを見ると、ナント鹿は人間より強いものかと感嘆する。

鹿だけではない。中学生の時、パール・バックの名作「大地」の中で、農作業中に産気付いて自宅に戻り、一人でお産をこなしてそのまま畑に戻る女性の下りを読んで、「本当かな?」と疑った記憶がある。

英国のキャサリン妃がジョージ王子を産んだ時、出産直後に王子のお披露目のため夫婦で病院の外に出てきた光景は記憶に新しい。お産直後のやつれは微塵もなく、着飾って報道陣の前に姿を現した。出産7時間後の退院で、日帰り出産は恒例になっているという。

王室でも出産してからすぐに退院、これは英国では普通のことなのか? ネットで調べると、板橋中央総合病院副院長のコメントとして、「日本人とイギリス人の体格の違いは全く関係なく、制度や文化の違いである。日本では5日ぐらいで退院、海外では翌日に退院するところが多い。日本では、産後の入院期間で体力を戻す、母乳のあげ方などの育児指導を行う。欧米では翌日の退院が多く、そのかわり助産師や保健師が自宅を訪問して産後の指導をしている」とある。

成程、日本女性は外国女性に比べて特に体力・体格に差はないらしい。でないと、“なでしこジャパン”がW杯で世界と互角に戦える筈がない。


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