VWカブトムシ80年の幕


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“カブトムシ”の愛称で知られたフォルクスワーゲン・ビートルが今週メキシコ・プエブラ工場での生産を最後に生産中止となり、80年の歴史をひとまず閉じる。最初の生産が1938年というから私と同い年である。

デビューした当時は、ドイツの暗い歴史のナチス時代でヒットラーの誇るべきプロジェクトであった。ドイツ語の“Volkswagen(フルクスヴァーゲン)”は英語では“People’s Car”、つまり“大衆車”である。車の愛称に国民や大衆を意味するのは他の国にもあり、ロシアでは“モスクヴィッチ”、日本でも“パブリカ”や“ファミリア”があった。いずれも一般大衆・市民に親しまれるネライがあるようである。

フォルクスワーゲン・ビートルの初代モデルは1938年から2003年まで半年以上も生産が続き、小型で丸いデザインは一目で判る独特のモデルで、いかにも“ビートル(カブト虫)”の愛称に相応しい。デザインなど設計変更が一切なしで生産を続けた工業製品の代表格で累計生産台数は2152万9464台の世界最多の記録を持っている。設計技術部門不要の効率の良い車種だった。

2代目モデルは1998年から2010年に販売されたが、初代ビートル不変の円弧形モチーフが継承され人気を博したが、3代目モデルで全長や幅が広がったためかデザインも一新されたが、それでも丸みの容貌が残っている。この3代目をもって2019年7月10日に生産が終了し長い歴史を閉じた。

出典:ABCニュース電子版(こちら

私がペルーのリマ市に駐在していた時、街中を走っているタクシーは殆ど全て第一世代のフォルクスワーゲン・ビートルだった。リマのタクシーにはタクシーメーターが付いていない。フロント・ウィンドウに“TAXI”のラベルが貼ってあるので直ぐ判る。このラベルは市販されており、誰でも買って来て営業出来る。空港タクシー以外は運輸省の許可はいらない。流しのタクシーを止めて、乗車する前に行先を告げて料金交渉をする。これが私のスペイン語習得の大きな力となった。

そのタクシーのVWビートルは大抵中古で、日本では整備不良で走行許可が出ないシロモノが多かった。客は前の助手席に座るのが習慣である。後ろの座ると銃や刃物で襲われるのを避けるためである。助手席に座ると「セニョール、ドアを押さえておいてくれ」と言われる。ドアが閉まらないので走行中に開くためである。また、フロントガラスのない車もあった。走っている間、目をショボショボする必要がある。フロントシートが固定出来ず、ブレーキをかけられるとシートが前に動き、走り出すとシートが後ろに滑る。

すれ違った牧師の乗るビートルの右側前輪がなく、斜めに傾きながらゴトンゴトン動く車も見た。

いずれもVWビークルの懐かしい思い出である。



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