通り一遍の勝利ではない



ラグビー・ワールドカップA組最終予選で、日本チームがスコットランドを下し、史上初めて決勝トーナメントに進出を決めた時は、国内を興奮と感動で沸き返らせたが、相手国の有力紙である英国ガーディアン紙も、「勝利の質が違う」と絶賛した記事を世界中に配信した。


ラグビー日本代表チームは桜のジャージで代表されるように「桜」のCherry blossomをもじって英語では“Brave blossoms”が伝統的にチームの愛称となっている。ガーディアン紙の記事も「ブレイブ・ブロッサムスは、極めて困難な周囲の状況下でスコットランドと勇敢に闘い劇的な勝利を収めた」で始まり、超弩級の台風19号の来襲とその大きな被害状況を絡めた密度の濃い見事な内容となっている。


予想される大型台風のため、スコットランド戦が中止になれば、日本は自動的に決勝トーナメント進出の権利が得られるにも関わらず、日本チームは決然として試合決行を希望した。それも、中止になった場合スコットランドが法的措置を取るとの発表に影響されたものではない、ホスト国としての誇りと世界に日本の実力を示したい強い意志があったためとしている。


『舞台となった横浜スタジアムは、鶴見川の氾濫から物理的に市内を防御する立地となっていた。そのため関係者は吹き荒れる暴風雨の中を競技場に泊まり込み、ロッカールームやピッチにまで浸水し始めた初期の段階から排水作業に取り組んだ。組織委員会は、政府や県庁と電気・水道・道路・交通機関などとも幅広い調整を行い、困難な環境下で試合開催に取り組んだ。これらはまさに開催国としての日本の“おもてなし”の姿勢だった』と報じている。


ガーディアン紙はご丁寧にもここで“おもてなし”の解説までしている。『“おもてなし”とは英単語で一言で表現するとすれば逐語訳として、“hospitality(親切な接待・歓待・厚遇)”で済ませることが出来るが、記者が4週間日本に滞在した経験から、その表現だけでは不十分であり、“遠来の人を喜ばせ楽しませるために、自己最上級のベストを提供する”ことであることが分かった』


何度も繰り返し読ませる内容の濃い記事であった。


参考:ガーディアン電子版(英文こちら





                                                                                                                         

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