パソコンに残っているデータ



「桜を見る会」論議では、招待者名簿の資料はシュレッダーで裁断し、パソコンの電子データは削除してしまって残っていないというのが当初の政府側答弁だった。パソコンで入力したデータを削除しても、サーバー管理会社のサーバーに残っているのが普通で、素人だましの釈明だなと思っていたが、安倍首相の答弁は今月に入って、「内閣府のシステムはシンクライアント方式で管理している」との新たな回答がもたらされた。


現役時代、事務所には各自にパソコンが割り当てられるようになった初期の頃、キーボードなど叩いたことがない社員に使用方法を習熟させるため、社内の情報システム部員は手分けして社内講習会や各部署に出張教育をした。作成したデータは「削除」キーを押すだけで消去出来ると教えられた。


ところが管理職には別に、パソコンには「削除済ファイル」があることを内緒で知らされていて、部下が私用目的に作成したものは容易に見付かったものである。データを削除するには、作成したファイルだけでなく「削除済ファイル」からも消去しなければならないことは、瞬く間に社員に広まった。しかし、まだ奥には奥がある。社内ネットワークは情報システム部の隣室一杯に据え付けられた大型サーバーで集中管理されており、各自のパソコンデータは簡単に見付かることは大々的に周知され、これがパソコンの私用目的防止に一定の効果があった。


我々個人が家庭で使用しているパソコンは、プロバイダーなどサーバー管理会社につながっている。役所などは各省庁の中央サーバーで集中管理されている。この中にパソコン使用者が作成したデータが残っている。ただ外部からは見られない。サーバー管理会社の情報保持義務と法令により、所定の手順なしでは検察や警察でも開示されない。


ところが、内閣府で導入したシンクライアント方式は各自のPCに保存機能はなく、中央サーバーに保管される。元々は働き方改革などで在宅勤務者に利用され、データ入力するPCは無駄なソフトが入っていないので従来のPCより非常に安価だが、これが内閣府のデータ守秘のために「悪用」されていたとは意外だった。このサーバーは内閣府固有のもので、首相や官房長官から「消去せよ」と言われれば直ちに処理出来る。


ただ、この中央サーバーが故障すれば、つながっている内閣府のパソコンからのデータが一時に消えるので、バックアップの意味で他のサーバーに連結されている筈である。内閣府のサーバーに残っていなくても、消されたデータはどこかに保管されている。


これを如何に合法的に引き出させるかは野党の追及力か、国民運動などの総合力である。


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