新幹線のローカル駅



私の朝のウォーキング・ルートの途中に約2kmが東海道新幹線と平行している。午前8時台には上りだけでも3分間隔で通過する。上下合わせると、都心のラッシュアワーの通勤電車以上の数の列車が行き交いしている勘定になる。東海道新幹線は文字通り日本の大動脈で、新幹線とはせわしないものとの印象であるが、地方にはこんな閑散とした駅があったと知らされた。北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅である。


一日の発着数は上下線ともに各7本、3時間以上列車が来ない時間帯があるという。一日当たりの平均乗降者数は33人で全国ワースト。京都の市バス1本の乗客にも及ばない。新幹線の駅がある自治体の中で一番人口が少ないと言われる。どんな立地状況にあるのか興味があって調べてみた。


駅のある今別町の人口は20191月末現在で2567人、駅周辺には今別町の中心部から離れていることもあり、駅前にある「道の駅」以外の商業施設は皆無で、ホテルや旅館、民宿など宿泊施設はなく、町中心部からは巡回バスを利用するとある。


この駅が今日の新聞に取り上げられたのは、2022年には町内の青森北高校が閉校になることが決定され、町内在住生徒は全員町外の学校に通うことになる。通学に新幹線を利用する場合は定期券の半額を町が支援し、対象を高校生だけでなく大学、短大及び3年を限度として通勤者にも適用することが報じられた。


元はと言えば、新幹線の駅は地域振興の起爆剤として誘致されたが、人口減少により利用者が低迷しており、今回の措置で人口減抑制の一助にしたい構えである。


新幹線新設ルートが決まると地元に駅を作る誘致競争が激化する。その際は地域活性のバラ色の計画を発表する。ところが新幹線の駅を作ったからと言ってその地域が発展した例は少ない。私が今住んでいる場所から徒歩15分のところに東海道新幹線の栗東新駅誘致を当時の知事が強力に推進した。しかし、出来たとしても京都から10分以内の至近距離で、利用者は停車数が多い京都に流れ新駅利用者は少ないと地元から猛反対を喰らった。結局、次の選挙で新駅建設反対を叫んだ知事が当選して計画は潰れてしまった。


現在、新駅建設予定地にはGSユアサのリチウム電池工場とカップラーメンの日清食品の工場が建っている。こちらの方が確実な法人税収入で栗東市として利をもたらしている筈である。新幹線新駅が出来れば赤字を垂れ流しているに違いない。





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