スペイン風邪と闘った先人達の記録


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1918年に大流行し全世界で少なく共5千万人の死者を出したスペイン風邪。それから百年経って襲って来た新型コロナウィルスと比較されることが多いが、Covid-19は全く新しい病気などで両者を関連付けて考えるのは危険とされている。


スペイン風邪は勃発後暫くして落ち着きを見せたが、同年秋に再発した第二波が第一次より大きな犠牲者を出した。Covid-19は高齢者に犠牲者が多いが、スペイン風邪は2030才台が多い傾向があった。この時に取られた各政府や個人生活での様々な対策は、現在各国で取られている方策と何となく似ているところがある。


19185月に初めてウィルスによる死者が出た時、欧州大陸はまだ第一次世界大戦の最中にあった。政府も国民も流行病による死者を防止する努力よりも、戦火の方が優先されたのである。ウィルスは大部隊の兵士の輸送や兵器増産体制の軍需工場などに燎原の火のように広がった。19187月に英国王立医学協会は、熱が出て病気と思われる人は外出自粛、大規模の集会は禁止の提言を出したが政府により握り潰された。


最初の死者を出したためにスペイン風邪と呼ばれているが、ウィルス発生源はスペインではない。スペインは当時、第一次大戦では中立国で参戦はしていない。


1918年時点では、インフルエンザの治療法もなく肺炎のような合併症に対する抗生物質もない。瞬く間に病院は満杯となり医療崩壊をもたらした。多くの劇場やダンスホール、映画館や教会は閉鎖されたが、感染を防止するための都市封鎖(ロックダウン)はなかった。戦時中のことでもあり、飲み屋街の営業時間は短縮され、サッカーリーグも中止された。但し、地方の大会や当時人気の女子サッカーリーグは継続され多くの観客を集めた。


記事は続けて、野外で行われた裁判、経済活動の停滞を防止するための営業活動の継続などが認められた状況を報じている。「毎朝晩、鼻の孔の中を石鹸と水で洗浄し、くしゃみが出そうになったら我慢し、新鮮な屋外の空気の中で深呼吸しなさい。家から会社までは速歩で歩いて出勤し、毎朝ふんだんにオートミールを摂りなさい」など英国らしい忠告もある。


出典:英国BBCニュース電子版(こちら英文)


記事は当時取られていた対策を列挙し、豊富な証拠写真を掲載しているが、ではどうしてスペイン風邪を克服したかの記述はない。聞くところによれば、当時の人類の殆どが感染して抗体を持ち、それ以上の感染の広がりようがなくなったため自然消滅したとされている。







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