金正恩委員長死亡の誤報?が出た経過



「結局、金委員長は生存しているらしい。とするとCNN初め多くの一流紙が死亡報道を出したのは何故か」と題するワシントンポストの5月6日付け記事が出た。


先週末、北朝鮮国営報道で金委員長が平壌郊外の肥料工場開所式でテープカットする写真を発表した。みたところ元気そうである。ではこの数週間、金氏の死亡説を熱狂報道して来たCNN初め世界のメディア、一部情報機関にとっては格好が付かなくなった。それまでの報道の主流は、金氏は手術の失敗で危篤、または昏睡、脳死状態などとされていたのである。それが間違いだったことが判った。この誤報はどこから出ていたか。


最初の報道は主に北朝鮮内のニュース、ゴシップ、噂をキャッチして報道している韓国に拠点を置くデイリーDKの4月20日付けニュースだった。この時は、「金氏は過度の喫煙、極端な肥満、疲労の理由による詳細不明の“心臓外科”治療後、安定した状態になっている」との韓国語報道だったが、同記事の英文版に“心臓外科”を深刻な病状を意味する“心臓血管手術”と訳したのが発端らしい。


ただこの記事の文脈には、金氏が4月11日以来3週間も姿を消していること、特に最重要な国家行事である4月15日の金日成生誕記念の“太陽の日”にも出席していなかったことなどから健康状態に問題があると感じさせる表現があった。


このため国際報道合戦が一挙に激化した。米国情報機関は金氏が手術を受けた後に深刻な状態に陥ったニュースを情報機関筋を通じて入手したとCNNが発表。この記事にはニュースを直接入手した“米国高官”や“情報機関に所属する知人”とか“政府の別の高官”など、いずれも匿名ながら情報源を入れている。CNNばかりでない。「金委員長死亡速報」と題して報道したTMZ、「金委員長、脳死状態」としたMSNBCなど一流紙が続いた。「後継者は誰か」とする記事すら出ている。


しかし、3週間ぶりに公の場に姿を出した金委員長の報道により、死亡説は一挙に影を潜めたが、では空白の3週間の理由、皆無のコロナ情報など不明な部分も多く、この経過を報道したワシントンポストの記事も「金正恩(見た感じでは)生存。(恐らく)健康」と英文には珍しいカッコ付きの一歩下がった表現になっている。

<Kim Jong Un is (apparently) alive and (presumably) well.>


今後何か発展があるのかも知れない。









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