慎太郎タブーのその後



報道界やテレビ番組に「慎太郎タブー」という言葉があった。今でも息づいているかも知れない。石原慎太郎元東京都知事の天文学的数字の並外れた公金の私的使用など公私混同の実態をマスコミが徹底追及するどころか報道すら避けた、触れることが出来なかった「石原タブー」のことである。


「太陽の季節」で芥川賞を受賞して作家となり、創作活動を続けながら政界入りした。環境庁長官として小笠原諸島視察時、弟の裕次郎が倒れたと聞き、海上自衛隊飛行艇を呼び寄せて帰京したのが公私混同として問題になった。その後の数限りない公金の私的利用・公私混同の始まりであった。


東京都知事になって税金を使っての豪遊や豪華過ぎる海外視察が続き、例えば公務に関係のないガラパゴス・クルーズなどは一回の外遊だけで1590万円を都の海外出張費として使ったという。都知事時代の19回の海外視察の内、資料が残る15回だけで2億4千万円を超えていた。後にマスコミに袋叩きにあった舛添都知事の公私混同も遥かに及ばないスケールだった。舛添氏は辞職の憂き目に会ったが、石原氏は「タブー」で逃れている。


石原氏がマスコミ界で恐れられている理由は、同氏が芥川賞選考委員まで務める大作家であり、国会議員引退後も保守論客でマスコミ各社との関係が深い。殆どの報道機関が「石原べったり」で批判はご法度だったためである。極右思想者のため、「そのスジ」のコワイ後ろ盾も影響しているに違いない。


その石原氏は、持病の悪化と高齢のため露出度が減っている。しかし口だけは達者で、お得意の差別発言は健在である。最近もALSで安楽死を選んだ女性に対し、「自殺するための身動きも出来ない業病の女性」とツイッターし炎上を受けている。


今まで「石原タブー」のため批判すら受けなかったが、この業病発言は連日非難報道が続いている。過去の問題発言、女性を直ぐに「ババア」と呼んだり、小池知事を「厚化粧の大年増」と言った蒸し返しも自由に出ている。同氏の差別発言癖こそは治療不能の業病の仕業と言えるかも知れないが、「石原タブー」も色褪せて来たとみるべきだろう。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント