近畿地方、やっと梅雨明け



昨7月31日午前、気象庁は「近畿地方は梅雨明けしたと見られる」と発表した。その直後に一部ゲリラ豪雨に見舞われたのはご愛敬だろう。昔から「雷が鳴ると梅雨明け」という言い伝えがある。今年は6月10日に梅雨入りして51日間の長丁場だった。「梅雨の晴れ間」と呼ばれる日が殆どなく雨が連日続いた。


この梅雨の長雨のため、九州や東北地方の各地で一級河川が増水し、堤防の決壊などによる大規模な浸水があって甚大な被害を及ぼした。


幸いにして、私が住む守山市は天災フリーの自治体と言われている。市名に「山」の字が付きながら滋賀県で唯一の山のない地域である。従って、山崩れや崖崩れが起こる心配はない。唯一の懸念は、琵琶湖に注ぐ460本の河川の最大の野洲川が市の北辺に沿って流れ、一昔前は「近江太郎」と呼ばれる暴れ川で毎年甚大な浸水に見舞われたらしいが、1979年に8年間にわたる大治水工事で野洲川放水路の通水が始まって以降、水害は過去のものとなった。


我々家族がこの守山の地に移転したのは丁度20年前。新築の我が家の棟上げ式に、横浜から一級建築士の義弟が来てくれた。建築中の家の骨組みを入念に調べた後、ぐるりと周囲を見渡した。当時は北側にひと固まり農家の集落が見えるが、四方は見渡す限りの田圃で何もない。遠く隣の市の栗東市に競走馬のトレーニングセンターがある小山が見えて唯一の山岳丘陵地だが、直線距離で6~7kmある。地滑り被害からは程遠い。「義兄さん、この近くに大きな川があるか」と聞くので、直線距離で約3km先に野洲川があり、例の治水工事の話をしたら安心していた。専門家はこんな所にも注意が向いている。


唯一の懸念は、一級河川だけで119本、大小合わせて460本が流入しながら出口が瀬田川1本と京都に向かう疎水だけしかなくても溢水することのないミステリーの水ガメ琵琶湖があるが、車でも30分以上かかる遠方である。不意の竜巻や台風の直撃がない限り、天災には全く無縁の地である。


その守山が今年は7月31日に梅雨明け、観測史上3番目に遅く、平年より10日遅かった。山がないことは森林地帯もなく、日陰のない直射日光の直撃を浴びる日々の到来である。