アルパカのセーター




毎年冬になると押し入れの引出しから出して洋服ダンスに吊るしたまま着ることなく、春になると元の押し入れに引出しに仕舞い込む二着のセーターがある。稀少なアルパカの純毛セーターで1983年にペルーに駐在赴任した夏休みにマチュピチュを訪問した時、前夜に宿泊したクスコで買ったものでもう37年になる。

何故着ないかと言えば、気を付けて収納した筈がいつの間にか虫に食われた小さな穴が数ヶ所開いているためである。37年も経てば捨てても良い筈だが、日本では簡単には入手出来ない貴重品のためで惜しくてずっと保管している。そのセーターの内の一着を久し振りに身に付けた。


着る気になったのは最近外出する機会がなく、精々自宅の近くを散歩するかスーパーなどで買い物をする程度なので、少々虫食いのセーターを着ても人目に付かないと考えたからである。着て見ると虫食い穴は少なく意外と人目に付かない。加えてアルパカの毛に特有の非常に軽くて暖かい。思った通り快適な着心地である。二着ともVネックなので、下に襟付きのスポーツシャツかカッターシャツを着る必要があるが、今回は病院や買い物の予定がないので、下着のシャツの上から直接身に付けた。それだけにアルパカ毛糸の暖かさがジカに伝わって来る。


クスコでこのセーターを買う気になったのは、同行の同じ事務所の同僚が買ったのと現地で会った日本商社の駐在員が、「アルパカのセーターは銀座で買うと一着6万円はする」と言って買っていたのにつられたためである。私が買ったのは一着16ドル、当時の換算レートでは1ドル300円前後だったので、約5千円程度で超お買い得感があったからである。後でリマに戻って民族土産店で「クスコのような観光地の土産店は高い。自分の店では一着12ドルで売っている」とのことであった。灯台下暗しだったのである。


しかし、アルパカ純毛品は防虫に神経を使う上、家庭の電気洗濯機では洗えない。保管に大変だが、それだけに値打ち品との感触がある。数ヶ所の虫食いに遭ったのは残念だが、クスコ・マチュピチュ旅行の想い出と、何よりその着心地の良さを楽しむため、自己満足のために着続ける積りである。アルパカセーターの上からジャンパーを羽織れば虫食い穴が人目に付かないので問題ない。貴重な財産として大切にしたいと思っている。



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